■無料配布の意義は? 取り放題? 大会組織委を直撃

 1988年のソウル五輪から38年経った今も、広く一般人に向けた「啓発」の意味はあるのだろうか。また、なぜ今回は数が抑えられたのか。ミラノ・コルティナ五輪の大会組織委員会に話を聞いた。

 まず、選手村での無料配布による「啓発」の意味合いについて。

「オリンピック選手村におけるコンドームの無料配布は、数十年にわたり実施されてきました。1988年のソウル大会において、性感染症の予防と参加者の健康意識向上を目的とした公衆衛生対策として正式に導入されました」(ミラノ・コルティナ五輪の大会組織委員会の担当者)

 と、長年続けていることの意義を強調する。2月15日配信の『朝日新聞(電子版)』では、 IOCの定例会見に出席したアルペンスキー女子のミアリティアナ・クレルク選手(マダガスカル代表)が、コンドームが底を尽いた件に関し、「誰かへのお土産で持って帰る人が多いのではないか」とコメントしたことを報じている。コンドームは一人いくつでも“取り放題”なのか? という質問には、

「コンドームは無料で提供され、オリンピック選手村内のすべての選手および資格認定職員が利用できます。相互尊重と健康責任の枠組みの中で、誰もが必要な保護を受けられるようにすることが目的であるため、厳格な数量制限は設けていません」

 とのこと。最後に、今回の「不足」問題については──。

「オリンピック選手村のコンドームの在庫が一時的に不足していることが確認されました」と認めたうえで、「追加のコンドームがすべての選手村に配送され、配布されました。大会終了まで継続的に補充を行ない、コンドームの供給を継続的に確保します」

 と、大会が終わるまでの間、“安定供給”に務める姿勢を明らかにした。