■明らかに菊池風磨とのんの無駄使い

 そして、菊池風磨(30)主演の『こちら予備自衛英雄補?!』(日本テレビ系/木曜深夜0時24分~)は、加藤浩次(56)が原作・脚本・監督を務める、“クセだらけの能力”を秘めるナガレ(菊池)ら予備自衛英雄補の7人が、それぞれのコンプレックスと向き合いながら、地球の危機に立ち向かう密室ヒーローコメディ。

 加藤が監督を務め、菊池が主演、さらに、のん(32/サエ)の12年半ぶりの民放連続ドラマ出演と話題豊富だったが、2月18日放送の第7話で、ようやく全員の能力がわかるという展開の遅さ。ヒーローが活躍するなどの、ストーリーらしきものも見当たらず、毎回同じ会議室を舞台に、延々と脱力コントを見せられるのは、正直、キツイ。

 そのせいか、配信サービス・TVerのお気に入り登録数37.8万(2月20日午後3時現在)と、ほかの2作より上回っているものの、第5話(2月5日放送)を境に、急激に数が落ち続けている。予備自衛英雄補という発想はおもしろかったが、菊池、のんの無駄使いと言ってもいいだろう。

 最近は、不倫系や夫に復讐系ばかりが目立っていた深夜ドラマだったが、今期は3作品のほかにも、葬儀屋が舞台の『終のひと』(TBS系/水曜深夜0時58分~)など、設定や企画、キャストが個性的な作品が多い。配信で追いつける作品がけっこうあるので、チェックしてみてはどうだろう?(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。