日本選手が冬季五輪史上最多となるメダル24個を獲得して幕を閉じたミラノ・コルティナ冬季オリンピック。坂本花織選手(25)が銀、中井亜美選手(17)が銅メダルを獲得したフィギュアスケート・女子シングルフリーを中継したNHKでは、平日朝6時台にもかかわらず、瞬間最高視聴率は26.8%、世帯平均視聴率は21.7%という驚異の数値を記録した(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。

 その裏側で“実験的”な挑戦が多く見られたのが、1月期ドラマだ。

「2月に冬季五輪、そして3月にはWBCがあり、どうしても視聴者の関心はそちらにいってしまう。WBCには大谷翔平選手(31)や山本由伸選手(27)を筆頭に日本人メジャーリーガーが何人も出場しますし、五輪もメダル獲得となればワイドショーや情報・報道番組では話題を独占。通常よりドラマやバラエティー番組への視聴者の関心が薄れるのは想定済みということもあって、今期の連続ドラマは各局、実験的な試みが目立ちます」(ドラマ制作会社関係者)

 たしかに1月期のドラマは、チャレンジングな作品が目立った。たとえば、TBS日曜劇場『リブート』(日曜・21時~)は鈴木亮平(42)が1人2役。主人公が裏社会では“リブート”と呼ばれる美容整形手術を受けて別人物になりすますという物語設定は混乱を招きつつも、SNS上では視聴者による考察合戦が止まらない。

 また、映画『愛がなんだ』や『街の上で』などを撮ってきた今泉力哉氏(45)が監督・脚本を務め、杉咲花(28)が主演の『冬のなんかさ、春のなんかね』(日本テレビ系・水曜・22時~)は、心情描写の多い世界観が《会話と空気感がとても心地いい》という意見の一方で《話がスローすぎて全然つまらない》《ドラマでは苦痛すぎるテンポと間合い》といった声も続出し、賛否を呼んでいる。

 実際、今期のドラマはどうだったのか――ドラマ評論家の吉田潮氏に話を聞いた。吉田さんは言う。

「今期はいつになく主人公が犯罪や裏組織に巻き込まれたり、余命宣告を受けたりと、何かしら追い込まれて始まるものが多くて、その意味では目新しい設定、展開のものは多いかもしれません」