日々、若者文化やトレンド事象を研究するトレンド現象ウォッチャーの戸田蒼氏が本サイトで現代のトレンドを徹底解説。今回、戸田氏が注目したのは、10代の若者に蔓延する整形ブームについて。現代人ならではのトレンドについて考察したい。

 一昔前の美容整形といえば、一部の大人たちが周囲に隠れてこっそり行うものというイメージが定着していました。しかし、SNSの普及とともにその価値観は劇的に変わり、今や10代の中高生が「自分をアップデートする」感覚で美容クリニックの門を叩くといいます。

 実際にMBS毎日放送が行った、14歳から23歳の女性50人を対象にした番組調査では、7割以上が整形を「した」あるいは「したい」と回答。また、東京都消費生活総合センター相談課の最新データによれば、「美容医療」に関する相談件数は令和5年度の1878件から、令和6年度には3168件へと大幅に増加しており、美容医療が10代にとって身近になっている現状を示しています。

 こうした傾向を裏づけるように、美容外科の現場では、実際に10代の受診者が目に見えて増えているといいます。昨年1月の情報番組『堀潤 Live Junction』(TOKYO MX)では、美容整形を行う『東京イセアクリニック』において10代の来院数が直近2年で約1.5倍に増加していると報道。高校生を対象とした調査でも約半数が整形に興味を示しており、その理由の多くは「コンプレックスの解消」とのことでした。

「かつては親が猛反対するのが一般的でしたが、最近では子供が親を説得したり、“いじめの解決策になるなら”“理想の自分に近づきたいなら”と親が子供の熱意を汲み取って手術に同行したり、親が費用を負担することも珍しくありません。中には、小学校高学年の段階で整形を検討し始めるケースもあり、低年齢化の波はこれからさらに強まっていくのではないでしょうか」(美容ライター)