■加工アプリやTikTokが整形に影響!?

 若年層の整形ブームに対してネット上では、
《今の時代、スマホのフィルターを通した顔が“本当の自分”だと思ってしまう》
《加工された顔に現実の自分を近づけたいという執着が、10代を整形に走らせているのでは》《TikTokやYouTubeで整形体験を語るインフルエンサーの影響が大きすぎる》
 といった声も聞かれます。

「10代における整形需要の増加は、SNSの影響が大きいのは間違いないでしょう。今や整形をしたインフルエンサーがポジティブな行為として発信し、“今どき整形は当たり前”の風潮が強まっている印象です」(前同)

 TikTokなどで毎日目にする加工済みの顔が若者の中で“正解”となり、誰もが同じような「SNS映えするパーツ」を目指している。しかし、美容医療には自費診療ゆえの自己責任が伴います。特定の個人を10年単位で観察する研究がなされていない施術も多く、若いうちに施した処置が将来どう変化するか、十分な説明がなされないまま即日で手術が行われるケースもあるといいます。

「親が費用のスポンサーとなることで金銭感覚が麻痺し、“完璧な顔”を目指して整形を繰り返す“整形依存”の入り口に立ってしまう危うさも秘めているように思います」(同)

 トレンドや子供の一時的な感情に流されずに、若いうちから「ルッキズム」に縛られすぎない自分らしさを大切にできる環境を、周りの大人が一緒に作っていく必要がありそうです。

戸田蒼(とだ・あおい)
トレンド現象ウォッチャー。
大手出版社でエンタメ誌やWEBメディアの編集長を経てフリー。雑誌&WEBライター、トレンド現象ウォッチャーとして活動中。