高アルコール度数ながら低価格で購入できるとして人気を集めてきた“ストロング系飲料”。ジュースのように甘く飲みやすいことから飲酒による健康リスクを引き起こしやすいとして、近年はメーカー側の“自主規制”が広がっている。
「ストロング系は主にアルコール度数7%~9%以上の缶酎ハイ。2008年にキリンビールが『氷結 ストロング』、翌年にサントリーが『―196℃ ストロングゼロ』を発売し市場に定着しました。SNSでは缶にストローを挿す飲み方が一部の若者の間でファッション化するなど、独特の文化も生まれました」(フードアナリスト)
しかし、24年を境に潮目が変わる。
「アサヒビールはこの年の1月下旬に今後発売する缶酎ハイのアルコール度数を8%未満に抑える方針を発表。その理由を“健全で持続可能な飲酒文化を目指し、高アルコール商品の展開を控えることにした”と説明しました。
サッポロビールも同年2月、8%以上の新商品を発売しない方針を示し、アルコール度数9%の『超男梅サワー』は後に終売となりました」(前同)
各社の判断の背景にあったのは前年に厚生労働省が示したガイドラインだ。
「前年の23年11月、厚生労働省が発表した飲酒のガイドライン案です。翌24年2月19日には『健康に配慮した飲酒に関するガイドライン』として正式にHP上で公表され、様々な疾病の発症リスクを高めるアルコール摂取量が示されました」(全国紙社会部記者)
ガイドラインを読んでみると、男性は1日40グラムのアルコール摂取で脳梗塞のリスクや、喫煙者の場合は肺がんのリスクが高まるといった内容が記載されている。大腸がんに至っては、男女ともに日に20グラム以上のアルコールを摂ることで罹患リスクは高まるという。この20グラムという数字はアルコール度数7%、350ミリリットルの缶酎ハイ1本分に含まれるアルコールの量とほぼ同量である。
近年、業界内でもストロング系飲料への自主規制が進む中、その潮流に逆行するような商品展開を見せる企業があるという――。沖縄県内でファミリーマート336店舗(2月27日現在)を運営する株式会社沖縄ファミリーマートである。