■アルコール度数は驚異の12%

 同社は県の伝統酒・泡盛をアレンジした商品を積極展開。昨年7月には厳選した3種類の原酒をブレンドした、琥珀色特有の甘い香りと豊かなコクが特長の泡盛『暖流3年古酒25度180ml』(980円・税込・価格は編集部調べ)を販売したばかりだ。

 また、昨年6月には株式会社沖縄ファミリーマートが販売を手掛ける『カップ泡盛シリーズ』の内、『泡盛コーヒー』『シークワーサー泡盛』『さんぴん泡盛』『パイン泡盛』の4商品の売り上げ収益の一部を19年10月の火災により甚大な被害を受けた首里城の復元などに寄付すると発表している。 

 株式会社沖縄ファミリーマートによればこれらの商品のアルコール度数は12%とのこと。『カップ泡盛シリーズ』の内容量300ミリリットルだから、アルコール含有量は28.8グラムになる計算だ。

 SNS上ではこれらの『カップ泡盛シリーズ』を飲んだという人からは《香る消毒液だよこれ》《これマジでヤバい 沖縄人泡盛大好きワイからしても濃いね〜とかいう次元じゃない》などの意見が投稿されている。アルコール度数12%という数字は“効き目”十分らしく、《手に取ったら最期、翌日のAMは無いものとなります》《目が覚めたら頭痛のまま昼の公園で起きる事になる》といった体験談も見られる。

 一方、高アルコール飲料への世間の視線が厳しい中でこれらの商品の販売を継続するのにはどの様な理由があるのか。

「泡盛はアルコール度数が25~30度のものが主流であり、独特の癖が苦手だという方も少なくありません。手軽にお楽しみいただけるよう、アルコール度数12度でそのまま飲めるカップタイプのリキュール商品を展開しております。泡盛の風味を活かしつつ、飲みやすさを追求した商品コンセプトとなっております」(株式会社沖縄ファミリーマート担当者)

 あくまで地元の特産品である泡盛を最大限活用した商品だということか。実際の購買層を尋ねると、

「県外の方が多いです。現在、県外にお住まいの方々から、帰宅後に購入したいというお問い合わせを多数いただいております」

 とのこと。帰省後に自宅近くのコンビニでわざわざ『カップ泡盛シリーズ』を購入するというのだから、やはり多くの沖縄県民にとって泡盛は“思い出の味”なのだろう。

 今後は商品の全国展開もあるのだろうか。

「現在のところ、全国で定番で販売することはありません」

 地域限定商品だからこそ、攻めの販売戦略を取れたということか。