■一樹・安田顕は消される?

 家族のためにという思いに縛られ、どんどん理不尽な方向に道を外していく登場人物たち。カオスなドラマの中で週刊誌記者の天堂(宮沢)は、いちおう「スクープのため」という理屈の通った行動をしていて、視聴者のガイド役になっている。特に今回は、聖子(松下)と紗春(桜井)を揺さぶって一樹(安田)の行方を探し、スクープを狙うゲスさを炸裂させた好演だった。

 気になる今後の展開だが、《ホントに今までにないくらいクズが勢揃いしたドラマだけど、栄大だけは良い子だからこれ以上辛い思いをして欲しくない》《子供達がかわいそう。どうか正しい未来になって欲しい。聖子は罪を重ねないで》などと、聖子の息子・栄大(山崎真斗/14)をはじめ、子どもたちを気にかけている声も多い。

 家族というテーマが貫かれている本作。最後はその家族の希望である、栄大がどんな形であれ救われるオチになるのではないだろうか。まずは、聖子が受け取った保険金を返却しないでいいよう、一樹は殺さないまでも消えてもらう。そして、秘密を知っている天童は始末される。あるいは、完全に口を封じられる形になり、朝比家はそのまま暮らしていく……。

 ヒューマンサスペンスをうたっているドラマにしては、あんまりな終わり方ではあるが、これだけ“なんでもあり”な展開をしてきた本作。最後も視聴者が驚くトンデモなオチになる可能性は高い。次回は、栄大が真実を知りたい衝動に駆られ、聖子のスマホを見てしまう。栄大が闇落ちしないか心配だ。(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。