■永野芽郁より白石聖で正解

 永野芽郁(26)が直役の出演を昨年5月に辞退し、急きょ代役に抜擢された白石。もし永野が直を演じたらどうだろうと考える人は多いだろうが、強さと優しさをストレートに出す白石で正解だった。永野はどこか浮き世離れした感があり、本作のまっすぐなおもしろさの中では、浮いてしまったかもしれない。

 その一方、今回から登場した竹中半兵衛(菅田将暉/33)は、まさかの引きこもりキャラ。こちらも、《思いのほか、菅田将暉半兵衛が陰キャ仕草でわろてる。この俳優をこう使うのかというキャスティングの妙》《まさか「引きこもり」のコミュ障で初っ端からくるとは思ってなかった》などと反響が大きい。

 本作は曖昧な史実を大胆に改変し、歴史物語をドラマチックに盛り上げていく、少年ジャンプ的なおもしろさが魅力だ。直はオリジナルキャラだったが、半兵衛は史料が少なく、その実像が不明な人物。そこをうまい具合にイジったキャラが菅田にハマっており、視聴率のV字回復も納得だ。

 Xでは、半兵衛と熱い絆で結ばれていた、黒田長政の登場を待ち望む声もある。幼少期(松寿丸)の長政が信長の命令で殺されかけた際、半兵衛が密かにその身柄を隠し「処刑した」とウソをついて救ったという恩人関係なのだが、登場するならば、どんなキャラで描かれるか楽しみだ。(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。