■馬場やヒルマンに次ぐ超長身投手が救世主?
では、3人の新外国人投手はどうか?
「巨人の元投手コーチだった宮本和知さんは“速さのウィットリー、安定感のあるハワード、テンポの良いマタ”と評していました」(前出のスポーツ紙デスク)
中でも、専門家の評価が高いのはハワードだ。
「昨年、楽天で5連勝した実績がある。使えると思います」(前出の元巨人ヘッドコーチの伊原春樹氏)
ウィットリーは身長約201センチ。古くはプロレスラー・ジャイアント馬場となった馬場正平(当時は200センチ)、1997年にプレーしたヒルマン(208センチ)に並ぶ超長身投手だ。
「ストレートの力強さは3人の中で一番。ブルペンを見た高木豊さんが“マシソンみたいなボールだ”と、かつての中継ぎエースに例えてました」(前出のスポーツ紙巨人担当記者)
また、新人3投手への期待も大きい。
「キャンプでは竹丸和幸(24)、田和廉(22)、山城京平(22)とドラフト上位の3人が好印象。特に山城は制球も良くなり、150キロのストレートの質も高い。先発陣の一角に食い込む可能性も」(前同)
前出の元巨人バッテリーコーチ・秦真司氏は、竹丸を大学時代から注目していた。
「バランスがいいピッチャーです。もともと彼は、高校で野球を辞めるつもりだったそう。それが社会人の鷺宮製作所に入ってから火がついた。だから、肘や肩が使いべりしていないんです。
1年間フルで投げたことがないので、少しずつ使って、自信をつけさせながら育ててほしい」
はたして、今の巨人にそんな余裕があるか。
【後編】岡本の穴を埋める“不動の4番”が見当たらない…阿部巨人「先発ローテ」&「開幕スタメン」大予想【打者編】では、ダルベック、キャベッジ、リチャードといった外国人選手の4番争いや、阿部監督が描く「理想の1番、2番コンビは誰なのか」といった専門家ならではの分析結果も詳報する。
秦真司(はた・しんじ)
1962年7月29日生まれ。徳島県鳴門市出身。鳴門高等学校から法政大学に進学。84年、大学4年生のときに日本代表としてロサンゼルスオリンピックに出場し、金メダルを獲得。翌年ヤクルトスワローズに入団し、88年に正捕手の座を掴んだ。古田敦也選手の入団後は外野手に転向し、勝負強い打撃でチームに貢献。ヤクルトスワローズが6年間で4度の日本一(92~97年)に輝いた黄金時代に選手会長を務めるなど(93年)中心選手として活躍した。その後、日本ハムと千葉ロッテを経て、引退後は千葉ロッテの打撃コーチや中日ドラゴンズのコーチも務めた。2008年には独立リーグ・群馬ダイヤモンドペガサス監督に就任。読売ジャイアンツでは、一軍と三軍でバッテリーコーチを経験している。
伊原春樹(いはら・はるき)
1949年1月18日、広島県甲奴郡上下町(現・府中市)生まれ。北川工高(現・府中東高)から芝浦工大を経て、ドラフト2位で71年西鉄ライオンズに入団し、内野手として活躍。76年から巨人に移籍したが、78年にライオンズ復帰。80年限りで現役を引退し、翌年から99年まで西武で守備走塁コーチなどを務め、黄金時代を築いたチームの名3塁コーチとして勝利に貢献。2000年の阪神コーチ、01年の西武コーチを経て、02年に西武監督就任1年目でリーグ優勝を果たす。04年にはオリックス監督、07年から10年まで巨人ヘッドコーチ。14年の西武監督など歴任し、通算14回のリーグ優勝、7回の日本一を経験している。