■ペットにだってアレルギーがある
ぶどうやレーズンも、犬には有毒らしい。腎臓機能障害が確認されている研究もあるそうなので、甘い匂いに寄ってきても、あげてはいけないのだという。
「有害成分は明らかになっていませんが、体重5キロに対して10粒程度食べるとリスクがあると言われています。レーズンでも危険性は変わらないほか、近年流行しているシャインマスカットも同様です。猫にも安全性は確認されていないので、避けてくださいね」
明らかな有害物質でなくても、犬猫には人間同様にアレルギーを持っていることがある。人が健康のために飲むサプリメントも、彼らにとっては症状を引き起こすトリガーになりかねない。
「健康のためにとプロテインを犬に毎日与えた結果、顔が腫れあがって呼吸困難になった症例がありました。原因は、プロテインに含まれる大豆。小麦、卵黄、大豆はアレルギーのリスクがある他、与えるサプリによっては、ペットの栄養バランスを崩してしまうことがあります」
もし、犬猫がこれらのものを食べてしまったら、可能な限り早く動物病院を受診することが大切だ。
「とにかく早く動物病院に連絡してください。病院に行くときには、口にした可能性のある物すべてを持ってくるのを忘れないでください」
食べ物以外にも、猫にとって「ユリ」は花瓶の水を舐めるだけでも死ぬ可能性があるほどの猛毒。犬の散歩中にイタズラで食べた梅の種が腸に詰まるケースもある。未然に事故を防ぐことが何より大切だ。有毒な食べ物、植物については諸説あり、また、ここですべては網羅できない。ネット情報に加えて、獣医師が著した書籍等でも確認しておきたい。
石野孝(いしの・たかし)
出身地 :神奈川県鎌倉市
麻布大学大学院修士課程修了。
中国内モンゴル農業大学にて中国伝統獣医学(鍼灸、漢方)を学び、かまくら げんき動物病院を開業。最新の西洋医療と伝統的な東洋医療を融合させた動物に優しい治療を実践している。国際中獣医学院日本校の創設者であり、現理事長。国内外に1000名以上の後進育成をしている。(社)日本ペットマッサージ協会理事長
相澤まな(あいざわ・まな)
出身地 :神奈川県二宮町
かまくら げんき動物病院副院長。動物とペットオーナーに優しい治療を実践している。
中国伝統獣医学国際培訓研究センター客員研究員、中国西南畜牧獣医学会学術顧問、日本ペットマッサージ協会理事、日本ハンドメイドドッグソープ協会理事、国際中獣医学院認定講師。