■金色に輝いてなくても金である可能性はある

 ただ、そうは言っても金といえばアクセサリーなどの貴金属類が主な物。実際にそうした物の持ち込みが多いとのことだが、

「アクセサリー類だけに限らず、仏具、ベルトのバックル、トロフィーなど、予想外のものに金が使われている可能性はあるんです。たとえば昔のネクタイピンやカフスにも金が使われている可能性があります。バブルの時代は、そういったものが流行りました。今買ったものを今売るというより、当時購入された物が相続や遺品整理で掘り起こされて持ち込まれることが非常に多く、ご本人は金だと認識せずに持ってこられることがほとんどです」(まねきや広報担当)

 その中には、こんな意外な物も。

「万年筆ですね。あまり知られていないかもしれませんが、ある程度いい万年筆はペン先が18金で作られていることがあるんです」(前同)

 万年筆のペン先に「○○K」とあれば、それは高値で取引される可能性もある。今では使う機会もかなり減った万年筆だけに、机の引き出しに眠っているという人も多いのではないだろうか。

「金の加工品は18金が中心ですが、14金、10金も存在します。金は含有量によって色や性質が変化します。金は本来変色しない物なんですが、混ぜ物が多いと変色し、10金などは黒や銅っぽく変色することがあるので、状態によっては一見金に見えないこともあります。また、金は非常に重い金属ですが、純度が下がると軽くなります。こうした見分け方も、一般の方には難しいはずです」(同)

 金が使われていることを知らずに捨ててしまうのは、とてももったいない。

 ちなみに、銀も相場が上がっている。1グラムあたり400~500円と金には劣るものの、5年前までは同100円前後だった。4~5倍の値上がりだ。

「スプーンやフォークなどの銀製食器は実際にここ最近持ち込みが増えていて、それほど価値がないと思っていたものが数万円、場合によっては数十万円になるケースもあるんです」(同)

 どうやら、やはり自分一人で価値を決めつけないほうがいいようである。

「弊社では、各店舗にエックス線の機械を配備しているので、刻印がない金でも見極めたうえでお買い取りが可能です。うちには金がないと思われる人もいるかもしれませんが、どのご家庭にも金がある可能性は高いです。長くこの仕事をしていて感じるのは、気づかれていないものがあまりにも多いということ。家にあるかないかではなく、一度きちんと探してみることが大事だと思います」(同)

 埋蔵”金”は、きっとあなたの家にもあるかもしれない。