■豊昇龍浮上のカギは安青錦への苦手克服

 豊昇龍本人も、「(勝てなくて)眠れない夜がよくある」と、この間、バラエティ番組で吐露していたが、安青錦は豊昇龍に対して、自信を持っているし、この状況を変えない限り、豊昇龍は浮上できないだろうな。

 かと言って、大の里もいま一つ安定感に欠ける。前頭筆頭の義ノ富士、5枚目の阿炎、琴勝峰といった優勝経験者も面白い存在だが、オレは昨年初場所、優勝戦線を盛り上げた金峰山(前頭16枚目)を推したい。

 なぜなら、前頭上位だと、横綱、大関との対戦が必ずあるが、16枚目(前頭は17枚目まで)なら、番付が近い相手としか当たらないから、金峰山の実力なら、勝ち込んでいける。真剣に相撲に取り組めば、三役以上の力があると思うよ。

 そして、先場所4勝(11敗)止まりだったオレの三男坊・王鵬には、ぜひ巻き返してもらいたいところだ。

貴闘力忠茂(たかとうりき・ただしげ)
1967年9月28日、兵庫県生まれ。二子山部屋(入門時は藤島部屋)入門後、83年に初土俵。最高位は東関脇。2000年に幕尻(前頭14枚目)で初優勝する。02年に引退し、大鵬部屋の部屋付き親方となるが10年に野球賭博関与のため日本相撲協会を解雇される。現在は焼肉店『ドラゴ』を経営。