■投手陣の“ダル詣で”にコーチらは渋い顔

 むろん、ダル人気は投手陣にも絶大。合宿中には、コーチ陣そっちのけでダルに助言を乞う姿も目についた。

 チーム関係者は現場に流れた微妙なピリつきに「肝を冷やした」と、こぼす。

「当のダル本人は空気を読んで“コーチに聞いて”と返していたようですが、端から見れば、その光景は差し詰め“ダル詣で”。

 あからさまな彼らの態度に、能見篤史(46)&吉見一起(41)両コーチもさすがに渋い顔をしていましたよ」(前出の大リーグ評論家の福島良一氏)

 しかも選手での出場だった前回とは違い、今回の彼はリハビリの真っ最中。

 現場で本人が手持ち無沙汰にしていたことも、状況をさらに悪くした。

「立場をわきまえていても、聞かれれば答えるのが人情ですからね。野手出身の井端弘和監督(50)だけは呑気に“呼んでよかった”なんて言ってましたが、チーム内では監督・コーチの間に微妙な溝ができたともっぱら。この先が心配です」(前同)

 当のダルは、離脱に際して、「またマイアミで」とSNSに投稿。準決勝からの再合流も示唆している。

 その存在が結果に影響することもなかろうが、不協和音が表面化しないことを願わずにはいられない。

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福島良一(ふくしま・よしかず)
スポーツジャーナリスト、メジャーリーグアナリスト。千葉県出身。学習院高等科、中央大学商学部卒業。大学在学中から主としてメジャーリーグの評論・取材を行っている。主な著書に『日本人メジャーリーガー成功の法則 田中将大の挑戦』(双葉社)『もっと知りたい!大谷翔平 SHO-TIME観戦ガイド』(小学館)など。