ついに開幕したWBC。巷では“史上最強”との呼び声高い侍ジャパンだが、地上波での放送はなく、ネットフリックス独占配信とあって、前回に比べると盛り上がりにはやや欠けている。その分、「前回大会よりも興味深い“裏話”が漏れ出ている」(スポーツ紙デスク)というので、専門家や関係者を徹底取材し、“大会が10倍楽しくなる裏話”をかき集めてきましたよ。
ベストメンバーがそろったと言っても過言ではない侍ジャパンだが、唯一の不安要素はやはりリリーフ陣。
2月27日に行われた中日との壮行試合。巨人・大勢(26)が緊急降板した場面には、肝を冷やしたファンも多かった。
侍ジャパン関係者の一人も懸念を、こう口にする。
「相次ぐ辞退で、リリーフのスペシャリストは先の大勢、松本裕樹(29)、藤平尚真(27)の3人だけ。なのに、強化試合で適性のありそうな種市篤暉(27)らを抑えで試すといった代替案を井端弘和監督(50)はしなかった。大勢の調子いかんでは、一巻の終わりですよ」
そうなると湧き上がってくるのが、前回決勝のような“抑えの大谷”待望論。
ロバーツ監督やフリードマン編成本部長らド軍首脳陣は「登板はない」と、すでに明言もしているが……。
前出の関係者が言う。
「当の大谷翔平(31)も、それには納得ずくではあるものの、内心ではやはり投げたい。登録変更が可能になるアメリカラウンドを見越して、球団とも極秘に交渉を続けていると聞いています。保険の適用範囲のことなどを踏まえれば、さすがに現実的とは思えませんけどね」
大リーグ評論家の福島良一氏も「連覇には彼の登板が必要だとは思うが」と前置きのうえで、その見通しを、こう続ける。
「残る契約期間の8年を二刀流のまま活躍し続けることが大谷自身の目標であり、球団の願い。そのためにも今、この段階では無理をすべきでない、というのが双方で合意した結論のはず」
もっとも、連覇を目指す侍ジャパンを超える“ワールドシリーズ3連覇”の偉業に挑むドジャースからすれば、春先のこの時期に大事な主力を出したくはない、というのが本音だろう。
「彼には昨季6月の復帰登板でいきなり100マイル(約161キロ)を出した前科もある。首脳陣としては、目の届かないところで、ああいう無茶をされるのが一番困るわけですよ」(前同)
ワールドシリーズの“中0日”投球などフル回転だった山本由伸(27)についても、ロバーツ監督は「休養を与えないと難しい」と当初は難色を示していたほどだ。
「アメリカなど他国の選手と比較しても、日本人はWBCへの思いがとりわけ強い。その点が、日本人選手に対するドジャース側の危惧にもつながっているんだと思います」(同)
大谷の肩には、おいそれとは「投げろ」と言えない巨額のマネーが乗っている。
息の長い活躍を望むなら、ここは我慢のしどころか。