テレビや新聞などで連日のように警鐘が鳴らされているにもかかわらず、増える一方の詐欺被害。犯人側は常に手口を変え、あなたの財産を狙っている。そこで本サイトは、専門家に徹底取材。特殊詐欺に「引っかからない人」になる裏知識を伝授する。
詐欺や悪質情報に詳しいジャーナリストの多田文明氏は、実際に潜入取材をした現場で驚きの手口が見られたと振り返る。
「私が2024年に潜入したグループでは、当時話題だった自民党総裁選に絡めて、“高市早苗さんが総裁になれば株価は上がる”と、投資をあおる書き込みが目立ちました。国政イベントに便乗した投資詐欺はこれからも必ず出てきます。警戒してください」
では、巧妙化する手口を前に、私たちはどう身を守ればよいのか。
どの詐欺にも共通して言えるのが、相手の肩書きに左右されないことだ。
「詐欺にかかりやすいのは、警察官や社長、著名人を前にすると焦ってしまうタイプ。また、相手の話をさえぎるのが苦手なタイプです。逆に、違和感を覚えたら、遠慮せずにズバズバと質問をしたり、納得がいくまで反論をする人は犯罪者側が警戒し、結果的にだまされにくくなります」(多田氏)
ただし、「注意点もある」とITジャーナリストの三上洋氏が言う。
「事件に巻き込まれたとき、自分だけで対処しようとするのは危険。中途半端な知識で立ち向かうのは、犯人側の思うつぼで、事態はどんどん悪化します。ふだんから相談できる友人や家族を持ち、何かあれば、すぐに頼る習慣を身につけるのもポイントです」
知らない電話番号を疑うことも大切だという。
「ニセ警察詐欺の9割は、インターネット回線を使ったIP電話(国際電話)が使われています。番号をいくらでも詐称できるので、日本の警察署が使用する、末尾が“0110”になった番号を装うことも可能。IP電話は、着信時に番号の前に“+”が付いているので、要警戒です」(前同)
また、「警察庁の防犯アプリ『デジポリス』をスマホにインストールすると、怪しい国際電話をブロックしてくれる」(多田氏)とのこと。ぜひ活用してほしい。