■『仮面ライダー』時代から見せていた三枚目俳優の片鱗

 そして、『じゃあつく』で竹内が主人公・勝男を演じた際にも、視聴者が『仮面ライダードライブ』での竹内を連想する声があった。

『じゃあつく』は、谷口菜津子氏の同名ヒット漫画(ぶんか社)が原作。令和の時代には少し珍しい亭主関白思考な海老原勝男(竹内)が、“恋人ファーストな彼女を演じてきた”彼女・山岸鮎美(夏帆)と破局したことを機に、“料理を作る”というきっかけを通じて、当たり前と思っていたものを見つめ直し成長していく再生ロマンスコメディ。

 同作で竹内演じた勝男は、特に初回では“顔以外に褒められる要素が何一つない”と視聴者から酷評されるダメ男として描かれていた。物語を通して成長していったが、いわゆる“残念なイケメン”を地で行くキャラクターで、竹内の振り切ったコミカルな演技が話題となった。

 そんな三枚目キャラの演技が高く評価された竹内だが、『仮面ライダードライブ』時代からその片鱗はあった。

 たとえば、進ノ介(泊)は戦いを通じて、相棒の婦警・霧子(内田理央/34)に恋をするのだが、仲間から恋心を指摘された際、声が裏返ったり、震える手で水を飲もうとして顔や服がビショビショになったりと、露骨に動揺する――というコミカルなシチュエーションが描かれた。

 また、敵怪人に「(俺の目的は)モテそうもねえ凡人にはわからんよ」とバカにされ、進ノ介が「おい、なんだとお前……!」とキレるシーンがあるのだが、この場面の竹内の演技があまりにもリアルだったことも、《顔がいいのに妙な説得力がある》《実体験かと思うくらい迫真過ぎて笑う》などと、絶妙な演技力が話題になったのだ。

 竹内は『仮面ライダードライブ』以降は王道のイケメンや男らしい役などが続いていたこともあり、『じゃあつく』でのがっかりイケメン・勝男に、『ドライブ』時代の竹内を連想した視聴者は多かった。

《進兄さんも勝男も竹内涼真にすごいピッタリだから、育休中の霧子(※『ドライブ』のヒロイン。後日談で出産)にノンデリ発言かます進兄さん幻視して勝手に渋い顔になってる》
《勝男といい進ノ介といい、竹内涼真さんはちょっぴり3枚目役が絶妙なのよ......》
《元々たけりょがコメディに向いてることは、仮面ライダードライブを観てた俺達は知っている》
《竹内涼真ってずっと二枚目俳優の枠から抜け出せていないイメージがあって、自分はドライブの時からもっとコミカルな役をやってほしいなと願っていたんだけど、それがようやく主演で叶った形でよかったなあ。完全にハマり役だった》

 そんな声が多く寄せられているのだ。

『仮面ライダー』の歴代主演俳優では、菅田将暉(33)や佐藤健(36)に次ぐトップクラスの俳優へと成長した竹内。『ドライブ』での経験を活かし、もっとビッグになってもらいたい。

特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲ藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。