■『DREAM STAGE』は脚本の評価が散々、『初恋DOGs』も厳しい結果に

『DREAM STAGE』はとりわけ脚本の評判がよくない。

《中村倫也の無駄遣いすぎる》
《中村倫也はいい役者さんだし、出てるなら見たいのに、前回も今回もドラマの脚本が最悪なんだわ。本当に勿体ない。もう設定もセリフも全てがダサい》
《歴代のTBSドラマの中で1番ひどい脚本なんじゃないかな》

 といった厳しい声が多く寄せられている。

 そんな“がっかりドラマ”となってしまっている『DREAM STAGE』だが――地上波で放送される“韓国もの”ドラマではこのような展開は初めてのことではない。このところ日本では、韓国を強く意識したり、現地の制作会社とタッグを組むも、残念な結果で終わる、ということが増えている。その代表例は2025月7月期にTBS系火曜ドラマ枠(夜10時~)で放送された清原果耶(24)主演の『初恋DOGs』だろう。

『初恋DOGs』は愛を信じないクールな弁護士・花村愛子(清原)と、動物しか愛せないこじらせ獣医・白崎快(成田凌/31)の“愛犬”同士が恋に落ちたことをきっかけに始まるラブストーリー。同ドラマは、韓国ドラマファンの間で有名な映像制作会社「STUDIO DRAGON」が初めて日韓共同で制作したドラマであり、人気韓国人俳優のナ・イヌ(30)も重要なポジションで出演。演出などにも韓国のスタッフが参加していた。

 そんな『初恋DOGs』は全話平均世帯視聴率が4.6%。火曜ドラマ枠で初めて平均視聴率が5%を割ってしまった。最終回の視聴率も世帯4.4%、個人2.2%、コア1.1%。人気の清原や成田などが出演し、若年層を狙ったと見られるキャスティングだったが、若年層の数字も厳しい結果に終わった。

 同作を巡っては、日韓共同制作が裏目に出たとも言われている。お互いの持ち味をうまく生かせなかったり、現場が混乱することも多く、大変な撮影だったといわれている。

 また、同じ25年のドラマでは、麻生久美子(47)主演のテレビ朝日系金曜ナイトドラマ『魔物』(25年4月期/夜11時15分~)も日韓共同制作の作品だった。

『魔物』は、孤独を抱える弁護士・華陣あやめ(麻生)と、彼女の前に現れた“愛=所有”と信じる謎多き既婚者の男・源凍也(塩野瑛久/31)の物語。放送前は韓国の制作会社SLLとタッグを組んだ日韓共同制作の完全オリジナルドラマとして注目された。好評の声もあったが、同作もそこまで大きな話題にはならず終了した。

 もちろんすべての作品の評判が悪かったわけではない。たとえば、二階堂ふみ(31)主演のTBS系火曜ドラマ『Eye Love You』(24年1月期)は視聴率も堅調で、韓国でも「ソウルドラマアワード2024」で特別賞を受賞している。

 しかし、どちらかと言えば『初恋DOGs』や『DREAM STAGE』のようにうまくいかなかった、“惨敗”の評価となってしまった作品の方が多く、またそのイメージも強いのだろう、“日韓コラボのドラマ=失敗する”と連想されるのだと思われる。今回の志尊の主演作『10回切って倒れない木はない』の発表に懸念・不安の声が上がるのも、それが原因と考えられる。

 ただ今回の場合は、ここまで上げてきた作品とは少し事情が違う。主要スタッフは全員日本人で、企画した秋元氏も《日本テレビの優秀なドラマチームに全て、お任せした》とコメントする“日本のテレビドラマ”だ。視聴者の“韓国もの”ドラマへの懸念が杞憂に終わる展開になればいいが。

特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲや藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。