台湾球界でチアリーダーの不穏な話が出る理由

 台湾球界の華であるチアリーダーを巡った騒動は闇営業問題に限らない。24年2月26日には、モンジュによる闇営業騒動が起きた楽天モンキーズから、愛嬌たっぷりの童顔と抜群のスタイルが人気で、インスタグラムのフォロワー数180万人超のリン・シャンが電撃退団。楽天モンキーズの本拠地がある桃園市の隣にある、台北市を拠点とする味全ドラゴンズへと移籍したことが大きな注目を集めた。

「リン・シャンは楽天モンキーズ時代、看板ガールとして日本でも一躍有名となりました。突然の移籍には“何があったのか”と大きな話題に。チームメイトの闇営業騒動が明らかになった直後とあり、チーム内での人間関係の悪化などを憶測する声もありました」(前出のスポーツ紙記者)

 人気チアの電撃移籍の背景にはどの様な理由があったのか――。

「台湾ではチアリーダーはタレントのような立ち位置で、1試合ごとにギャラが発生する仕組みです。チアリーダーの出演料の相場は1試合3万円ほどと言われており、月収約20~30万円ほど。当然オフシーズンになれば試合はないので収入は入らない。そうなると、球場外で収入を得る手段を探す必要があります。

 リン・シャンは試合以外でもテレビやイベントなどに引っ張りだこの人気者で、国内での知名度は抜群。本人としては自身の人気をバックに、楽天モンキーズとの“ギャラ交渉”を強気に出たところ、球団との条件面が折り合わなかったのでは、とささやかれていますね」(前同)

 リン・シャンの所属先だった楽天モンキーズの本拠地と移籍先の味全ドラゴンズの本拠地との距離は車で50分ほど。チアリーダーとしての活動拠点が大幅に変わらないこともインフルエンサーとしても活躍するリン・シャンの移籍を後押しした大きな要因のひとつと見られている。

「目の前のギャラに目がくらんで高額報酬が約束される闇営業に出席してしまうチアも業界内にはいますし、突然の所属球団移籍など不穏な話が台湾チアの周辺で噴出するのは、チアが球団職員ではなく出場試合数ごとにギャラが手渡される“個人事業主”だから。

 チアとして野球の試合をスタンドから盛り上げるだけだと収入は増えないので、少しでもギャラの良い仕事に飛びつきがちになる。当然ギャラの良い球団に移籍もするし、多少グレーな仕事でも飛びつく人間も中には出るというわけです」(同)

 彼女たちのスマイルはタダではないのだ。