浅草キッドの玉ちゃんが、“昭和オヤジ”としての矜持とユーモアを胸に、同世代にエールを送る人生コラム。ともに令和を生き抜く、イケてる“老Guy”を目指そう。
昔ながらの店が、再開発を機に移転や廃業に追い込まれるという話をよく聞く。
直近でいうと東京・荻窪駅北口の開発が始まって、商店街のワンブロックがなくなるんだ。俺が30年以上通ってる、創業40年の鰻の名店が移転することになったから、この間、最後の営業日に行ったんだよ。
鰻を炭火で焼くのがウリの店なんだけど、火事のリスクや匂いの問題もあって、なかなか移転先が見つからない。オーナーはOKでも、その他のテナントでお店をやってる人たちの同意も必要だったみたい。ようやく見つかったみたいで、よかったねって話になったんだけど。
俺は全国1000か所ぐらいロケで行ってるけど、再開発された駅のロータリーの風景は、どこに行っても変わり映えしないよ。
老舗のお店が立ち退いた跡地は、決まって十何階建ての高層マンションになって、その下にファミレスやドラッグストアが入る。ほとんどがチェーン店だよね。
それが快適で便利だと感じる人がいるのかどうか、俺には分からない。でも、そこがいいと思った人が移り住んでるんだから、しかたがないことだよ。