■『おコメの女』はシリーズ確定か

 ザッコクメンバーの総力戦が繰り広げられ、米俵の中に隠された埋蔵金を見つけ出した。X上では、《テレ朝の木9らしさが出てて楽しかったからシリーズ化されてもおかしくないな》《ザッコクの掛け合いの愉快さや、着手までのピリッとした緊張感の差も含めて毎週の楽しみだった。続編待ってます》などと、シリーズ化を望む声が多い。

 もはやシリーズ化をしないほうが不自然な最終回だった。ザッコクは解体したが、同枠の『緊急取調室』でチームが再結成してるので、問題なし。また、正子(松嶋)が去るラストシーンで、「複雑国税事案処理室」パネルの“室”の上に”課”のシールが貼られていたし、終盤にもっと暴くべき悪事があるという意味合いの正子の台詞もあって、シリーズ化を匂わせる描写だらけだった。

 登場人物も、ザッコクを毛嫌いしていた麦谷実(戸次重幸/52)が、いい感じのサポート役になりそうだし、千葉雄大(36)のおぼっちゃんキャラがハマった鷹羽宗一郎も、政界復帰すれば正子たちの手伝いにまわりそうだ。なにより、メンバーの抜群のチーム感は視聴者に愛されている。全話平均視聴率はシリーズものをのぞけば今期民放ドラマの2位で、次のシリーズも支持されることは間違いない。

 テレビ朝日の連続ドラマは、鉄板コンテンツだった『科捜研の女』、『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』、『緊急取調室』、『特捜9』が続々とシリーズ終了している。『相棒』は相変わらず高い人気を誇り、『家政夫のミタゾノ』もあるが、確実に数字を稼げる新シリーズがほしいというのが、同局の本音だろう。

 所得隠し、脱税なら、企業や個人などにネタはいくらでもあるし、人情も絡められる。米田正子の「正しく集めて正しく使う」の決め台詞は、早くもファンの間で話題になっていて、『ドクターX』の大門未知子(米倉涼子/50)の「私、失敗しませんから」を超える決めセリフになるかもしれない。これはシリーズ化に期待するしかないだろう。(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。