進学や就職、転勤など、4月からの新生活を控えた人も多いこの季節。環境の変化に伴い新居を探す中、“シェアハウス”を選択肢に入れている人もいるのではないだろうか。
シェアハウスは1つの住宅に複数人が居住する。入居者それぞれの部屋はあるものの、リビングやキッチン、バス・トイレといった設備は共用であるケースがほとんどだ。複数人で住むことにより通常よりも安価で都心部に住むことができるうえ、家電が不要で初期費用が安いことなどが主なメリットとしてあげられる。
「ドラマではシェアハウスを舞台にした作品は“鉄板”。2021年には『着飾る恋には理由があって』、『#家族募集します』(ともにTBS系)が放送されました。今春にも『share』(フジテレビ系)が放送予定です。他にも若者に人気の恋愛リアリティショーでもシェアハウスは王道の舞台装置と化しており、Netflixで2シーズンが配信されている『ボーイフレンド』や、韓国のシェアハウスを舞台に韓国男子と日本女子が共同生活を送る『HEART SIGNAL JAPAN』(22年・ABEMA)、『テラスハウス』(フジテレビ系)は話題を呼びました」(女性誌ライター)
しかし、そんなキラキラとした作品のイメージとは対照的に、現実のシェアハウスには“デメリット”も多数存在するという。
「シェアハウスはコロナ禍前後で変化が起きていて、最近はトラブルが多く退去者が増加傾向にあります」と語るのは、関連会社への取材などを通じてシェアハウスを100件以上回ってきた追手門学院大学客員教授・西田浩史氏だ。
「かつては30〜40人という大規模な物件が多く、合わない入居者とは距離をとることができたんです。ところが、近年は4〜6人に小規模化しており、合わない人がいたり内部でグループができたりすると“逃げ場”のない住みづらい環境になってしまいます。
最も注意すべきは影響力を持つ“主”で、長く入居しているリーダー的存在に目を付けられると、一気に生活は送りづらくなります。その結果、内部が閉鎖的なコミュニティでムラ社会と化すケースも多いですね」