高石あかり(22)が主演を務めるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』の第112回が3月11日に放送された。

 放送中の第23週(3月9日~13日)は『ゴブサタ、ニシコオリサン。』。副題にもなっている吉沢亮(32)演じる人気キャラクター・錦織友一に“乙女感”が視聴者から指摘され、それを絶妙に表現する吉沢の高い演技力が注目を集めている。

【以下、『ばけばけ』ネタバレを含みます】

 朝ドラ『ばけばけ』は、島根・没落士族の娘・小泉セツと、日本の怪談を世界に紹介した明治時代の作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルにした物語。

 松野トキ(高石)と外国人の夫のレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ/34)という、怪談を愛してやまない夫婦が何気ない日々を歩んでいく姿を描く。

 物語は第20週(2月16~20日)から熊本編に突入していたが、トキとヘブンが正式に結婚するにあたり、夫婦は3月10日放送回で故郷の島根・松江に帰郷。結婚のためにはヘブンが帰化して日本人になる必要があるが、その権限がある県知事・江藤安宗(佐野史郎/71)はヘブンを“松江を捨てた裏切り者”だと怒っていて、このままでは許可が下りない。どうしたものか――という話が展開中。

 そんななか今回視聴者から注目を集めているのは、ヘブンが松江に滞在中の通訳係で親友でもあった英語教師・錦織友一(吉沢)。松江編の最終回だった2月13日を最後に物語からフェードアウトしていたが、3月9日放送回から再登場。10日放送回でヘブンと再会した。

 錦織のモデルは、結核を患い34歳で亡くなった西田千太郎さん。2月13日放送回の時点で体調を崩し喀血(かっけつ)する描写があったが、3月9日放送回のラストに再登場した際には、頬がげっそりと痩せこけ、変わり果てた姿を見せた。演じる吉沢は、錦織の病状の悪化を表現するために1か月で13キロもの減量に励んだという。

 そんな錦織は松江編の頃から視聴者に“裏ヒロイン”と評されることがあるくらい、ヘブンに強く重い友情を感じているキャラとして描かれていた。ヘブンの著作に自分のことが“親友”と表現されていることにニヤニヤしたり、ヘブンが熊本へ引っ越すと知り、ひどく取り乱してしまったり……。そして、現在の第23週でもそれが強調されて描かれている感じだ。

 錦織のヘブンに対する複雑な心境。1つは、錦織の自宅に置かれているヘブンの著書の数々。彼のもとには弟・丈(杉田雷麟/23)からヘブンが執筆した本が送られてくるが、それとは別に自分でも購入しているのだろう、錦織の本棚には複数の本が2冊ずつ置かれている。自分から本を買っているのだから、現在もヘブンをとても大切に思っているはずだ。

 しかし、錦織は10日放送回でヘブンと再会した際、家に招き入れこそすれ、握手を“スルー”。出迎える際の口調も、病で弱っていることを抜きにしても暗く、重かった。そこにあった想いは――。