「うまい、やすい、はやい」をキャッチコピーに、1899年の創業から長きにわたって国民に愛され続けてきた老舗牛丼チェーン・吉野家。海外でも多数の店舗を展開する同店をめぐり、ある“都市伝説”がネット上で話題になっている。
「牛丼ファンの間では以前から知られている話なのですが、“吉野家有楽町店は他店舗より牛丼のレベルが高い”という噂があるんです。過去にも同社の広報担当者が“客数が最も多い店舗”と認めたことがある有楽町店。客数が多く、回転率の高い店は必然的に炊き立ての米や肉が提供される確率が高いため、他店より味が良いと一部で名高いのです」(グルメ誌記者)
事実、さるXユーザーが3月6日に《吉野家有楽町店》の牛丼と《適当に入った吉野家》の比較画像を投稿した上で、有楽町店は《米も肉も味が別物なんですが……》と他店との味の違いをレポート。《圧倒的に有楽町店。これは旨いと思えた》と違いを強調した。すると、この投稿は注目を集め12日の15時時点で903万件のインプレッション(閲覧数)と3.2万もの“いいね”を獲得している。
この投稿には
《元吉野家ですが、オペレーションの違いですね。回転数の多い店は必然的に炊き立てのお肉が出てくる率が高いので、美味しいと思います》
《有楽町店は回転率が日本一高く、かつ社内大会でも使用される店舗です》
《有楽町店はすごくおいしい、といろんな人がいいますね》
など、驚きの声や元吉野家従業員を名乗るユーザーからの解説も寄せられている。
チェーン店はレシピや調理工程がマニュアル化されており、全国どの店舗でも均一な品質で味わえるのがウリなはず。規模が大きければ大きいほどこの傾向にあるため、吉野家ほどのチェーン店で味に“ブレ”があるとはにわかには信じがたい。
この都市伝説を検証すべく、本サイト記者も有楽町店と他店の牛丼の比較を敢行。まずは都内某店舗の吉野家で牛丼並盛をオーダーしてみた。
同店舗はカウンターに15席ほどが並ぶ小規模店舗。本サイト記者がランチ時に入店すると客入りは半分ほど。お世辞にも混雑しているとは言い難い。
そのような状況でありながら、席に備え付けてあるタブレット端末での注文から商品の提供まで実に8分もの時間を要した。席から店内を覗いてみると中で働く店員は男性2人と女性1人の計3名だ。客数がさほど多くない店舗にもかかわらず、本サイト記者よりも後から入店した客の方が先に商品引き換え番号を呼ばれていた。
食器返却カウンターを見てみると器とトレーが溢れんばかりに並べられており、店舗運営が円滑に進んでいない様子がうかがえる。