■提供時間はわずか1分、有楽町店と他店との驚きの差

 本サイト記者へと提供された牛丼も、器を上から眺めると具材の隙間から米が見えており、盛り付けに偏りが感じられる。箸で一口すくって食べてみると味は“いつもの牛丼”だ。品質やサービスに問題はないが、特筆するほど優れている点も感じない。ちなみに重さを量ってみると、器込みで753グラムだった。

都内にある吉野家某店舗の牛丼 ※撮影/編集部

 15分ほどで完食し、店を去ると記者はその足で有楽町店へと向かった。24時間営業を行う店舗に入るとまず、目につくのは席数の多さだ。40~50席ほどがある店内は活気にあふれ、カウンター席からキッチンの中を見てみると少なくとも6名もの店員が働いている。ここでも本サイト記者は当然、牛丼並盛をオーダーする。

 先ほどの店舗とは打って変わって店内はほぼ満席だったが、注文から提供までわずか1分ほど。他店と比べても明らかに“はやい”。提供された牛丼を見比べても、先ほどの店舗とは盛り付けの仕方が違うのか、器を上から見て見ても具のスキマからお椀によそった米が見えていないのだ。

吉野家有楽町店の牛丼並盛 ※撮影/編集部

 まさにメニュー画像に使用されてもいいほど完璧なバランスである。また、肉と玉ねぎには先ほどよりもテカりがあり、アメ色をしている。入店時間の都合上、先ほどの店舗よりも仕込み時間が長く具材にツユがうまい具合に染みこんでいたのかもしれないが、牛丼の見栄えは明らかに有楽町店のほうが優れている。

 重さを図ってみるとは器込みで751グラムと誤差の範囲。肉の厚みなどに違いは感じない。チェーン店だけに調理工程はマニュアル化されているということだろう。ここでいよいよ、噂の“有楽町店の牛丼”を食べてみると……。

 まず最初に感じたのは味の豊かさだ。ランチで食べた店舗より明らかに味が染みており、ツユの味も強く感じられて“うまい”。

 具をめくって器によそわれた米をチェックすると、ところどころにバランス良くツユがかかっている。ツユは器の底にも溜まっており、食べ進めるほどに、より美味しくいただくことができる工夫がされている印象だ。

 ネット上でささやかれているように、確かに一段レベルが高く感じる吉野家有楽町店の牛丼。他店より“やすい”ということはないが、“うまい”という噂は、“都市伝説”ではないかもしれない……。