もし子供の頃に遊んでいたゲームソフトが今も実家の押し入れに眠っているとしたら──。今すぐ帰省して中身を確認したほうがいいかもしれない。なぜなら現在、日本の中古ゲーム市場が世界中から熱い注目を浴びているのだ。

「うちでは外国のお客様が急増しています。中国や欧米など国はさまざまですが、円安の影響によって、日本では自国の3分の2くらいのバーゲンセール感覚でレトロゲームが買えちゃうんですよ。特に『ポケットモンスター』関連の人気過熱ぶりは尋常ではない」

 こう語るのは『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の大竹店長。同店は2024年のリニューアルでゲームに特化した売り場づくりを進めた結果、世界中のコレクターから“聖地”として注目を集めるようになった。

「もちろん日本の方も全国から来店していただけています。コア層は40~50代なのですが、意外にご両親に影響された小学生も詳しいんですよ」(大竹店長=以下同)

 家庭用ゲームが高度化・複雑化していったことで、“誰でも楽しめる”ものではなくなったという点も大きいだろう。ゲームの世界にも温故知新の波が押し寄せているのだ。

「プレイするだけなら、『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ』などの復刻機や各種エミュレーターも存在します。でも、コレクターの方にとってはモノとして“所有すること”が大事なんですよね。中には買ったけど遊ばないで部屋に飾っている方もいらっしゃるくらいですから」

 このあたりはサブスクの時代になってからアナログレコードが息を吹き返した音楽シーンと通じるものがある。またレトロゲームのマニアに言わせると、サウンド面などでオリジナル版の厳密な完全移植は難しいという実情もあるようだ。

 では、どんなゲームにプレミア価格がついているのか? 大竹店長によると「基本的には世の中に出回っていないものが高い」傾向があるという。