■不動産投資家、会社設立、ベンチャー企業入社…“脱アナウンサー”増

 2025年3月にフジテレビを退社した西岡孝洋アナ(50)は不動産投資家に転身。永島優美アナはフリーアナとしても活動しているが、退社時にはスポーツに関する仕事やフルーツの魅力を伝える仕事に携わりたいと説明していた。また、元TBSの石井アナは退社後、会社を設立して実業家に転身している。

 25年6月をもってフジテレビを退社した岸本理沙アナ(26)は《退職後は他の企業に籍を置き、目指す道を全うすべく精進してまいります》と報告していた。人気アナウンサーだったが21年12月にテレビ朝日を退社した大木優紀アナ(45)は、ベンチャー企業に入社。現在はハワイ在住で企業の執行役員として旅行の魅力を発信している。

YouTube、SNS、配信サービスの台頭でテレビ界は明確にパワーダウンしていますし、フリーアナは飽和状態。そういった事情からフリーアナ以外の職業を選択する人が増えていると見られます。かつてアナウンス部からの異動が決まった局アナが、“廃業ということ”と表現したこともありましたが、そういうことが増えていると。

 さらに今、テレビ制作現場では番組の責任者たちが局アナを自身の番組に起用したがらない傾向もあるんです。人気と実力のある局アナなら使いたいところでしょうが、仕事ができる局アナは限られていて使えないですからね」(前出の民放キー局関係者)

 日本テレビだと、水卜麻美アナ(38)や岩田アナのようなアナウンサーに仕事が集中していることからもうかがえるが、それ以外のアナウンサーはなかなか経験が積めず、MC・進行役として求められるクオリティに達していない人も少なくないという。

「経験不足、仕事ができない局アナを使うぐらいだったらホラン千秋さん(37)のような、原稿も読めてしっかりと回しもできる有能なタレントに進行を任せたほうがよっぽどいいと、局アナを起用しないケースもたびたびあるんです。ギャラはかかりますが、そうしたタレントたちはやる気にあふれていますし、何よりプロフェッショナルですからね。中途半端な気持ちで現場には来ない。

 加えて、NHKやTBSでは一部のニュースを“AIアナウンサー”が読む機会も増えてきていますからね。

 仕事があまりなく、SNSを更新しているだけのような局アナも少なくないなか、局アナという職業自体が難しい局面にきていると言えるでしょうね。今後、アナウンサーの採用自体がなくなるのではないか――そうした話も関係者の間ではされています」(前同)

「職業:アナウンサー」の危機的状況――それもテレビ界の大きな変化のひとつなのだろう。