高石あかり(22)が主演を務めるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』の第114回が3月12日に放送された。同回ラストに登場した吉沢亮(32)演じる人気キャラクター・錦織友一の雰囲気、そこに至るまでの“2分間”の衝撃的な演出に、視聴者は沸騰している――。

【以下、『ばけばけ』ネタバレを含みます】

 朝ドラ『ばけばけ』は、島根・没落士族の娘・小泉セツと、日本の怪談を世界に紹介した明治時代の作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルにした物語。

 松野トキ(高石)と外国人の夫のレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ/34)という、怪談を愛してやまない夫婦が何気ない日々を歩んでいく姿を描く。

 物語は第20週(2月16~20日)から熊本編に突入していたが、トキとヘブンが正式に結婚するにあたり、夫婦は3月10日放送回で故郷の島根・松江に帰郷。結婚のためにはヘブンが帰化して日本人になる必要があるが、その権限がある県知事・江藤安宗(佐野史郎/71)はヘブンを“松江を捨てた裏切り者”だと怒っていて、このままでは許可が下りない。どうしたものか――という話が展開中。

 そんななか視聴者から注目を集めているのは、ヘブンが松江に滞在中の通訳係で親友でもあった英語教師・錦織友一(吉沢)。モデルは、結核を患い34歳で亡くなった西田千太郎さん。2月13日放送回の時点で体調を崩し喀血(かっけつ)する描写があったが、3月9日放送回のラストに再登場した際には、頬がげっそりと痩せこけて変わり果てた姿を見せた。演じる吉沢は、錦織の病状の悪化を表現するために1か月で13キロもの減量に励んだという。

 11日放送回で、錦織はヘブンからの“知事を説得してほしい”という要求を断った。トキは“ヘブンが錦織に相談せずに松江を去ったことに怒っているのでは”と考え、12日放送回で本人に尋ねた。すると、錦織はトキに「怒ってなどいない」「日本人にならない方が良いと思っているからだ。驚くことか? 君なら少しはわかってくれると思っていたが……」と意味深に告げ、その場を去る。

 同日、まだ県知事の許可は下りていないものの、ヘブンはトキの祖父・勘右衛門(小日向文世/72)から“雨清水八雲”という日本名をもらい、あらためて日本人として生きていくことを誓った。

 その翌朝――熊本に引っ越して以来、約2年ぶりにヘブンは松江での朝を迎えた。1階の土間から聞こえる米つきの音で目を覚ましたヘブンは旅館を出て、朝もやの通りに立って目をつぶる。

 ところが、かつてのような感動が全く湧き上がってこず、美しい朝焼けを見ても何も感じ取れない。橋の上で困惑するヘブンの背後から、いつもの黒い洋装姿の錦織が「何をうろたえているんですか」と声をかけてきて――という場面で、12日放送回は終了した。