■『ばけばけ』12日放送回のラストはまるで映画のような“美しさと怖さ”――
町人たちのガヤガヤした声や環境音が入り混じる音響、朝もやが徐々に晴れていく様子、それらを引き立てる幻想的なBGM。そして、ラストカットに寄りで映る錦織の顔――ヘブンが目を覚ましてからラストシーンまでの2分間は、まるで映画のような美しさと怖さがあった。
この演出には多くの視聴者も衝撃を受けたようだ。
《ラスト2分この世とあの世が溶け合うような不穏な世界、美しいしそら恐ろしい。浮かび上がる錦織さんの横顔は、まるで映画のワンシーン》
《錦織の顔にスポット当たる演出効果と構図が美しすぎて 朝ドラが映画レベルになってる》
《死神の様なニシコーリさん・・・佇まいが不気味で美しいなあ》
《顔色は青白く、痩せ細って、目は落ち窪んではいるものの眼光は鋭くて、見慣れたはずのキチンとしたダークスーツ姿がまるで死神みたいだよ…》
《今日のばけばけ。最後にふっと出てきた錦織さん、死神のようだった。映画みたいな演出》
など演出を絶賛する声、そして錦織が“死神”に見えたという声が多く寄せられている。
また、錦織はいつ亡くなっても不思議ではないと感じさせるほどやせ細っていること、『ばけばけ』の主題が”怪談“であることなどの理由から、12日放送回ラストの特別な演出への“考察”も沸騰。たとえば、
《朝のばけばけラストがもし現でないとしたら、もし錦織さんが今まさに彼岸に渡ろうとしていたら。ばけばけで唯一霊的な存在として描写されるのが錦織さんだとしたら。己の僅かな命の灯火を燃してヘブンさんの夢に現れることでヘブンさんは身をもって怪談を体感する》
《人は死の直前になると肉体から魂が抜けやすくなり無意識のうちに会いたい人のところに行くと言うが‥まさかね》
といった、錦織逝去説を唱える声や、
《ヘブンさん、久し振りの松江の朝に感動…では無く動揺していたのですね。「八雲」という日本名を付けて貰ったがもう松江の朝に日本の神秘さを感じなくなっていた。それを錦織さんに見透かされていたのですね。日本人になるという事は執筆者として失うものがある》
《日本人になるということは、紀行文作家のレフカダ・ヘブンは完全に死を迎えるということ。それを境界の橋の上で伝えるニシコーリさん…まさに死神》
といった、錦織が帰化に反対していることを伝えるのではと考察する声。
さらには《あれかな、ラスト、映画「シングルマン」(※09年公開のアメリカ映画)みたいにヘブン臨終のとき錦織が迎えにくるのかな?》といった、この先ヘブンが亡くなる時に錦織が再登場するのでは、なんて声も。数多くの考察が寄せられている。
公式に「錦織の週」だと評されている第23週(3月9日~13日)も、残すところあと1話。橋の上でヘブンと錦織はどんな会話をするのか。そしてそれは、現実のものなのだろうか――。
特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲや藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。