「『M-1』チャンピオンのたくろうと準優勝のドンデコルテ。あれから3か月、テレビでも見る機会は多く超多忙な日々を送っているようですが、両者にはそれぞれ“課題”もあるようですよ」(バラエティ番組ディレクター)

 昨年12月21日に放送され、例年を上回るような大きな盛り上がりを見せた漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2025』(ABCテレビ・テレビ朝日系)から3か月。優勝したコンビ・たくろう、準優勝のドンデコルテの意外な現在地とは――。

 優勝したボケの赤木裕(34)とツッコミのきむらバンド(36)のコンビ・たくろうは、大阪ではよしもと漫才劇場を中心に活躍。優勝決定からわずか3時間弱で約100件の仕事オファーが殺到するなど仕事が急増し、今年4月から活動拠点を東京に移す。

 準優勝のツッコミの小橋共作(36)とボケの渡辺銀次(40)のコンビ・ドンデコルテは、主に東京・神保町よしもと漫才劇場にて活動。『M-1』決勝前はテレビ出演も少なく、無名のダークホース的な存在だった。

『M-1』決勝では、渡辺が繰り出した「厚生労働省の定めた基準によると(私は)貧困層に属します」「スワイプスワイプ。現実をスワイプ」などと熱弁するネタが大ウケ。渡辺はピンでのオファーも多いようで、3月21日に生放送される“ピン芸日本一決定戦”『R-1グランプリ2026』(カンテレ・フジテレビ系)にファイナリストとして出演する。

 両コンビとも『M-1』を機に一躍人気コンビになった言えるだろうが――前出のバラエティ番組ディレクターは言う。

「渡辺さんは、『M-1』で披露した“社会的弱者の悲哀”を感じさせるネタがクローズアップされまくっている現状に、少々困惑していると聞こえてきています。あのネタは『M-1』で観客の爆笑をさらい、それにより彼らが躍進したのは間違いないのですが、あまりにもインパクトが大きかったせいで、同ネタばかりを求められるといいます。

『M-1』のネタはめちゃくちゃ面白いですが、あれはドンデコルテにとって数多くあるネタストックの1つに過ぎないんですよね」

 ドンデコルテの芸風はしゃべくり漫才。渡辺が神保町よしもと漫才劇場の最年長メンバーのためおじさんキャラを前面に押し出すネタが多いが、すべてがすべて『M-1』のようなネタではない。

「“『M-1』のネタをやってほしい”というオファーがとても多いようです。番組制作側は視聴者に一番刺さるネタをやってほしい。だから“『M-1』のネタを”となるんでしょうね。ただ、同じネタばかりだと視聴者には飽きられる。それで、ウケが微妙となると使わなくなる――ということがテレビではありがちな話ですからね。

 また渡辺さんは、居候相手とのエピソードなどもクローズアップされ、“長い間頑張ってきた苦労人のおじさん”として好感度が急上昇している現状にも、思うところがあると聞こえてきています」(前同)

 渡辺は同期芸人のカゲヤマ・益田康平(40)の実家に10年近く居候している。益田のYouTubeチャンネル『それいけ益々荘』では、『M-1』準優勝後、渡辺とビールで乾杯したり、渡辺が特技であるチャーハン作りを披露する動画などが投稿され、《金はないけど本当に豊かな芸人だな、二人とも》《低所得者でも、深夜までエビス買って待ってくれてる仲間がいるなんて素敵》などと話題になった。

「渡辺さんがチャーハンを作る動画は180万回も再生されていて大注目を集めています。そんな渡辺さんが苦労人であること、良い人なのは間違いないのでしょうが、それが極端に独り歩きしてしまっている現状に困っているところもあるようです。

 3月2日放送の『くりぃむナンタラ』(テレビ朝日系)では、好感度について物申す漫才を披露したことが話題になりましたが、これにも渡辺さんの本音が入っているとささやかれていますね」(同)