今、日本人の“国民食”に異変が起きている。

「コンビニおにぎり1個100円台――そんな時代は、もはや昔話です。今や定番商品でも200円前後、高価格帯では300円台に突入し、専門店では200円超えも珍しくありません」(流通アナリスト)

 庶民の昼メシを支えてきた一個の白飯が、静かに新価格帯へ踏み込んでいるのである。

 ノリの不作と高騰、物流費、人件費、包材代……あらゆるコスト増が、おにぎり一個に容赦なくのしかかる。

「農林水産省によれば、令和8年1月のコメ小売価格は5キロ平均4248円。前年同月より620円高で、中食・外食向けの販売価格も高止まりしている。さらに総務省の消費者物価指数でも、2026年1月のおにぎりは前年同月比11.8%上昇しました」(前同)

 そんな現代のおにぎり事情を、一般社団法人おにぎり協会代表理事の中村祐介氏は、「今のおにぎりは時代を映す食べ物」だと語る。

 もともとは家庭で作るものだったが、コンビニが安くて手軽な商品として広めた。だが、物価高と生活スタイルの変化で、その役割は変わりつつあるという。

「格安ラインと、もう一方で普通の食事として満足できるおにぎりの両方が生まれています。おにぎりは今二極化してきているんです」(中村氏=以下コメントはすべて中村氏)