カルビーの「プロ野球チップス」カードが今、本格的な盛り上がりを見せている。子供の頃、袋を開けるたびにドキドキしたあのカードが、コレクターズアイテムとして大人たちの間でも熱視線を集めているのだ。

 国内最大級のトレーディングカード専門チェーン・株式会社ミントが運営する「MINT LAB TOKYO」の田村亮一館長が、こう話す。

「購買層については、子供から大人まで幅広いです。販路が広く入手しやすいこと、1973年から続く定番アイテムであること、そして日本には野球やカードの愛好家が多いこと、この3つが理由だと思います」

 1973年の発売以来、「プロ野球チップス」カードは、半世紀以上にわたって日本の野球ファンに親しまれてきた、まさに"国民的カード"。カルビーのポテトチップスに封入されており、シーズンに合わせて複数弾が発売される。これまでに作られたカードの種類は約2万種類以上、累計発行枚数はなんと約18億枚以上にのぼる。各球団の選手を網羅したレギュラーカードの他、箔押しサイン入りの「スターカード」など、封入率の低いレアカードも存在する。

 2023年に侍ジャパンが世界一に輝いた興奮は、カード市場にも波及した。グラウンドで躍動した選手のカードを手元に置きたいーーそんな気持ちがコレクター需要に火をつけている。WBCでの活躍が記憶に刻まれた選手のカードは大会後に問い合わせが急増し、2025年シーズンの開幕後も、活躍した選手のカードがリアルタイムで値を上げるという動きが続いている。