サントリーが缶コーヒーやペットボトル入りコーヒーとして1992年8月から全国で発売している『ボス』シリーズ。その中でも、現在ネット上で注目を集めているのは2017年4月から発売されているサントリーのペットボトル飲料『クラフトボス ブラック』だ。販売9年目の春を迎える直前となる今、こちらの商品に大きな変化が起きようとしている。

 同シリーズは3月17日に500mlペットボトルの『クラフトボス ブラック』(希望小売価格・240円)『クラフトボス ラテ』(希望小売価格・250円)『クラフトボス ミルクラテ』(希望小売価格・250円)の3商品がリニューアルされた。すると、X上では『クラフトボス ブラック』のラベル印字が、これまでの“コーヒー”から“コーヒー飲料”へと変わったことが話題に。この変化に気付いたさるユーザーが《サイレント値上げ コーヒーからコーヒー飲料に》と書き込むと、この投稿が、19日正午時点で実に884万回超の閲覧数を記録した。

 今回『クラフトボス ブラック』のラベルに記載されるようになった“コーヒー飲料”という聞き慣れないこの言葉。いったい“コーヒー”とは何が違うのか。

「消費者庁の『コーヒー飲料等の表示に関する公正競争規約及び施行規則』では、《「コーヒー」とは、内容量 100グラム中にコーヒー生豆換算で5グラム以上のコーヒー豆から抽出又は溶出したコーヒー分を含むものをいう》と定められています。

 対する『コーヒー飲料』は、《内容量100 グラム中にコーヒー生豆換算で 2.5 グラム以上5グラム未満のコーヒー豆から抽出又は溶出したコーヒー分を含むものをいう》とされており、今回の『クラフトボス ブラック』のリニューアルは、コーヒー分を減らしたことを意味します」(全国紙経済部記者)

 この違いを知っているユーザーからは、話題のXへの投稿に対して、

《サイレント値上げどころかサイレント薄めじゃん》
《昨今のコーヒー豆高騰で、コストカットせざるをえなかったのでしょうか》
《これはダメじゃない??? 違う名前にして価格下げて販売ならわかるけども…》

 といった声が寄せられている。消費者感覚では“豆の使用量が一段階下がった”と受け止められてしまい、販売元であるサントリーへの反発へと繋がったようだ。

「コーヒーの原料であるコーヒー豆は主要な産地であるブラジルでの天候不良が原因となり2024年に市場への供給量が激減します。すると、みるみる値上がり25年以降、価格は急上昇。現在、価格は一旦落ち着いていますが、依然として高値にあります」(前同)

 現に大手カフェチェーンでもコーヒーの値上げは続いている。

「スターバックスコーヒーは原材料や物流コストの上昇を理由にコーヒーや紅茶などを値上げ。今年2月には『ブリュード コーヒー』のトールサイズの価格を440円(税込・店内価格)に変更。変更前と比べるとと20円も値上がりました」(同)

 セブンーイレブンも昨年6月にレジ横で販売する『セブンカフェ』の商品の一部の価格を改定。ホットコーヒーのRサイズが120円(税込)から140円(税込)へと値上げ、Lサイズに至っては180円(税込)から220円(税込)へと大幅値上げされている。