WBCの早すぎる終戦。大谷翔平選手(31)、鈴木誠也選手(31)ら多くの日本人メジャーリーガーが名を連ねながら、ベスト8で敗退した今大会の侍ジャパン。野球ファンの間で失望感が漂う中、3月19日、第98回選抜高校野球大会が開幕した。

「今年の3年生たちは下級生の頃から主力を務めていた選手が多く、レベルが高い。大谷二世、ポスト山本由伸級の逸材が、これだけ集中する年は珍しいです。次世代の侍ジャパンを担う、有望選手が出場する大会と言えます」(スポーツ紙アマチュア野球担当記者)

 ところが、甲子園でもWBCのような番狂わせが続出。昨年の春と夏の優勝校である横浜高校(神奈川県)や沖縄尚学(沖縄県)、大谷選手の母校である花巻東(岩手県)などが初戦で敗退してしまったのだ。

 高校野球に精通する野球ライターの菊地高弘氏が、それでも「金の卵」と推すのは、昨年のセンバツ優勝投手、横浜高・織田翔希。

「名門の横浜において、松坂大輔を上回る“史上最高”といっていい投手です。185センチの長身、優れた柔軟性などのフィジカル的特性と、最速154キロの球速を投げる技術力、1年からエースを担ったメンタリティ。これだけ兼ね備えている投手は、なかなかいません」(前同)

 昨年夏の甲子園優勝投手、沖縄尚学高・末吉良丞も同じ。

「昨夏の甲子園優勝の立役者。150キロの球を投げ、14奪三振無四球完封も成し遂げました。今年は調子が上がっていませんでしたが、昨年のセンバツでも不調だと見られていた中で、いい投球をした」(前出の菊地氏=以下同)

 もともと大舞台で力を発揮するタイプだけに、復活に期待がかかる。

 右投手では、大阪桐蔭高・吉岡貫介も要注目だ。

「最速153キロでありながら、山本由伸選手のように球質がいいタイプ。ボールにキレイに回転がかかっている。打者にしたら、スピードガンの数字以上に球が速く見えているはずです」