■身長194センチの“ポスト大谷翔平”

 野手では、織田のチームメートの横浜高・池田聖摩にスカウトが熱視線を注ぐ。

「中学時代は陸上3種目で熊本県内のトップと、運動能力抜群のショート。肩も強く、投手としても150キロぐらい投げられる。そして、俊足で守備範囲も広い。松井稼頭央さんのようなタイプになるでしょう」(野球ライターの菊地高弘氏)

 花巻東高の古城大翔と赤間史弥も、プロ注目の選手。

「古城は、かつて日ハムや巨人で活躍した古城茂幸氏のご子息。1年春から4番に座り、木製バットを巧みに操る技術があります。

 花巻東で大谷の背番号17を継承した赤間は、高校通算34本塁打を誇るスラッガーであり、ピンチの際には、投手として登板する二刀流です」(前同)

 最後に、菊地氏が“ポスト大谷”と太鼓判を押すのが、山梨学院高・菰田陽生。

「身長194センチのフィジカル、最速152キロの速球を投げ、打者としても高校通算33発の打力を誇る怪物です。世界各地に二刀流選手はいますが、ここまで大谷選手に近い存在はいないでしょう」

 ただ、菰田には、まだまだ未知数の部分も多い。

「将来、どんな選手になるか予想がつかない。今の球速や本塁打数を論じても意味がありません。


 山梨学院の吉田監督も“日本球界の宝”と評し、“選択肢を狭めたくない”と二刀流をさせています。彼が今後、投手、打者、あるいは、その両方でどう成長するのか、注目したいですね」(前出の菊地氏)

 “WBCの悪夢”を引きずるわけにはいかない。ニッポン野球界の未来は明るいと信じよう。

菊地高弘(きくち・たかひろ)
1982年生まれ。東京都育ち。高校3年の夏に岩隈久志を温存されて対戦できなかった元球児。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』編集部員を経てフリーライターに。著書『野球部あるある』(集英社)シリーズはアニメ化され、YouTube「北陸朝日放送公式チャンネル」で公開中。『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)はTBS系日曜劇場でドラマ化された。他にも『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)、『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない!』(インプレス)など著書多数。