国税庁が昨年9月に発表した2024年の日本人の平均年収は478万円。運命の人を見つけるための婚活という場においても相手の「年収」が気になるという人は多いはずだ。ただ、必ずしも年収額が高ければ高いに越したことはない――というわけでもなさそうだ。
フリーアナウンサーの森香澄(30)がアンバサダーを務めるIBJが昨年4月にリリースした『成婚白書2024』では、男性の年齢層と年収層ごとの成婚率を比較した調査結果として、「全体的に年収が高いほど成婚率が高くなる傾向」があるとしつつ、「年齢が上がるにつれて成婚率の上昇は頭打ち」と発表。たとえば年収800~900万円の「30~34歳」の男性の成婚率が63%なのに対して同年収帯の「40~44歳」の男性の成婚率は51%。
数字を比較するとわかるように、「40~44歳」の成婚率は12ポイントも低くなる。一方で、女性の場合年収による成婚率の差はほとんどみられないものの、年齢が上がるにつれて成婚率は低下する傾向が浮き彫りになった。
そんな調査結果をまさに“体現”しているのが、現在、東京・中目黒に住む男性会社員・中田孝之さん(54・仮名)だ。現在数十人の部下をまとめる管理職で、年収は額面で1500万円ほど。世間ではエリートサラリーマンと呼ばれるような経歴の中田さんだが結婚歴はなく、家賃20万円の築浅1LDKで一人暮らしを送っている。
ギャンブル・ゴルフもやらず、登山といった趣味らしい趣味はないが、ファッションにはこだわりがあり、腕時計は高級時計として知られるロレックスやオメガを愛用し、革靴もクロケット&ジョーンズやジョンロブといった一流ブランドを着用している。
「結婚をしたくないわけではなく、いつの間にか独身のまま今に至っている、というのが本当のところです。ただ子どもは欲しいなと思うようになりました。僕は結構仕事人間で頑張ってきたのですが、管理職になったら正直もうあとは辞めるまでの時間を過ごすだけ。子どもがいたら、生活にもう少しハリができるのかなあとたまに思ったりするんですよね」(中田さん)
とはいえ、中田さんが「婚活」に積極的かというと、あまりそうとも言い切れない。
「マッチングアプリや結婚相談所に登録して、自分からがつがつアプローチするのってみっともなくないですか? できれば自然に出会いたいじゃないですか。社内恋愛とか、居酒屋で隣の席になった人とか。僕は年収も結構あるほうだし、相手をいろいろ束縛する気もない。
身なりにも気を使っていて、実年齢より下に見られることのほうが多いですし……僕は優良物件だと思うんですが。理想? まず子どもを産んでほしいから年齢は30代半ばまで。あと、僕の身長が180センチと高いほうなので、彼女の身長も高いほうがいいですね。165センチ以上がいいな」
こう語り、ベルトに乗っかったお腹を“ポンッ”と叩いた中田さんは、社内にいる若手女性社員や飲食店に一人でいる女性客、あるいは飲食店スタッフとなんとか仲良くなろうとする日々。いつか劇的な出会いがないかと目論んでいる。
そんな中田さんの結婚観について、結婚相談所「最短結婚ナビ」を運営する婚活カウンセラーの鎌田れいさんは、「ハイスペックなのに結婚ができない」人が直視しない問題点を、ズバリ指摘する。