■「54歳で年収1500万円」は婚活市場では“微妙”

 鎌田さんは、中田さんについて「結婚を考える女性から、自分がどう見られるかをわかっていない」と指摘する。

【鎌田さんの解説】

 婚活市場では、54歳で年収が1000万超えはそれほど珍しくありません。なんなら、もっと若くてそれぐらい稼ぐ方もいるので、54歳で1500万は確かに高年収ではあるけれど、それだけで選ばれるかは“微妙”なラインになってきてしまいます。たとえば中田さんの年収もひとつ桁が違って、1億5000万円であれば話は変わってきますよね。

 54歳の男性が結婚しようと思ったら、圧倒的な年収とか、芸能人、スポーツ選手、経営者といった「ブランド力」が必要になる。そうした特徴もないのに、偶然の出会いで30代半ばまでの女性と結婚したいというのはとても甘い。ご自身の立ち位置をわかっていないのかなと思います。

 多分、中田さんは、自身が40代の頃から女性に求めるスペックが変わっていないのでしょう。自分は10歳年齢を重ねているのに、女性の条件は据え置く。自分と自分が理想としていく女性との年齢差が開けば開くほど結婚はできなくなって当然で、自然に出会えるというのは幻想です。

 いつか社内結婚をできたらいいなとか、飲食店で知り合った女性と結婚したいというのは、女性からすれば、もう相当“痛いおじさん”に映っているんじゃないかなと思いますね。

 今は、女性が男性に求めるものが必ずしも「お金」じゃないんです。家事を分担してくれるのか、あるいは女性が出産したとして、その後、同等に子育てをするつもりがあるのか。女性は同等な立場で家庭を一緒に築いていける男性を望んでいます。ですから、近年は『年近婚』が人気なのです。

 50歳を過ぎて、年収1000万円超を自信の拠り所にして強みとして掲げるのは、今の婚活市場では無理があります。いつまでも自分よりも年が離れた女性との恋愛、結婚ばかりを夢見るのではなく、自分のスペックを理解した上で、婚活と向き合うのが大切です。

 まずは“偶然の出会い”を狙うのではなく、婚活市場にきちんと参加して、自身が周囲からどう見えているのかを確認するところからスタートしてみるのが良いのではないでしょうか。

鎌田れい
結婚相談所「最短結婚ナビ」を運営する婚活カウンセラー。また婚活ライターとして、『仲人はミタ』(東洋経済オンライン)『仲人白書』(週刊女性prime)オトナンサーなどで、婚活記事を連載中。自身も30代の時に婚活で結婚。3人の子どもを持つ母。