■専門家が語る田口さんが結婚できない理由

 もはや結婚したいかどうか自身でもわからなくなっているような田口さんだが、結婚相談所「最短結婚ナビ」を運営する婚活カウンセラーの鎌田れいさんは、「こういう人は案外多い」という。

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 田口さんの問題点は、自分の人生に責任が持てていないことと、人と深く関わる覚悟がないこと。他人と関係を持つ責任を、低収入を理由に回避していますよね。覚悟がないから、何も決められないんだと思います。

 それと漫画家という夢を追いかけているだけで、“絶対いつか売れてやる”という気概や覚悟もなさそうにも感じられてしまいます。恋愛経験が少ないのも、アグレッシブさが欠けているのも原因だと思いますよ。そもそも恋愛は本来お金がなくてもできる営みですからね。田口さんは基本的に自分が傷つくのが怖いのでしょう。

 田中さんのように「いい人がいたら結婚したい」と思っている人は、とても多いんです。そして、その人たちに共通しているのは、思っているだけで本気度に欠けていて、行動を起こしていない。また、起こしたとしても中途半端で諦めてしまっている。

 田口さんの言う「いい人」とはおそらく、自分の生活の面倒を見てくれて、わがままが言える“お母さん”のような存在なのでしょう。パートナーと都合のいい関係を夢見ているのかなとも思います。かつ金銭面で自分に負担がかかるのも嫌なのでしょう。結婚を、ぬくぬくとした生活を保障してくれる制度として捉えているのが見え見えです。

 そういう男性の相手として考えられるのは、自立していて、自分で稼いでいる年上の女性。ただし、そういう女性にかわいがってもらうためには健気な姿勢を見せることも大切です。「僕が家事をやっておくから、君は仕事に行っておいで」と言って送り出し、毎日夕食を作って待っているぐらいのスタンスでいたらいいのでは。

 せっかくマッチングした土居さんに向き合わなかったのはもったいなかったと思いますが、結婚はどちらか一方が満たされるための仕組みではありません。互いに支え合う関係の上に成り立つものです。そこに気づかない限り、女性と出会い続けても、そこから結婚へと道を進めていくのは難しいのではないでしょうか?

鎌田れい
結婚相談所「最短結婚ナビ」を運営する婚活カウンセラー。また婚活ライターとして、『仲人はミタ』(東洋経済オンライン)『仲人白書』(週刊女性prime)オトナンサーなどで、婚活記事を連載中。自身も30代の時に婚活で結婚。3人の子どもを持つ母。