3月23日にポテトチップス「わさビーフ」を含む主力6製品の生産を停止していた山芳製菓が、生産再開を発表した。

 国際情勢の影響でホルムズ海峡が封鎖されたことにより、ポテトチップス製造工程で必要な重油の調達が困難になったとして、工場の操業を同月12日から一時的に停止していた同社。23日に重油の供給体制を整えたとして工場の操業再開を発表したが、工場停止から11日後というスピーディーな対応だった。

 人気スナックである「わさビーフ」の出荷停止の報が駆け巡ると、直後から大手フリマサイト「メルカリ」には同商品を買い占めたような出品が相次いだ。「わさビーフ」は1袋(50g)で 標準小売価格160円(税込)なのだが、

「メルカリでは商品タイトルに“生産停止品”や”品薄”といったワードを散りばめ、価格を釣り上げての出品が増加しました。4袋で2500円、2袋で3800円など定価の数倍もの価格をつけた出品もあり、実際に3袋2800円で売れた例も。

 ただ、実際はそこまで購入者はおらず、高額で購入したユーザーは出品全体の1割ほどといったところでしょうか。工場が復帰した現在は”生産再開するのでどこまでお値下げできますか?”とのコメントが書き込まれている高額出品ページも確認できます」(ITメディア編集者)

 あっという間に生産が再開されることになり、SNS上では《めっちゃ復活するの早いじゃん》と驚きの声や、《わさビーフ復活来たーーー!!》《大変な時期だったと思いますが、こうして復活してくれて嬉しいです》などと喜びの声があがる一方、転売によって稼ごうとした人の目論見が外れたとあって、《転売ヤーざまぁねーな》といった声が溢れた。

 そもそもどのようにして、これほどスピーディーに重油を確保できたのか。また、山芳製菓はこうした転売騒動を把握しているのか。同社の担当者が取材に応じてくれた。まず重油確保について。

「3月17日以降、生産停止の報道を視聴していた複数の納入業者から新たに重油供給のご提案をいただいた」と、元々の取引業者だけでなく、新たに協力を申し出る業者が複数あったことに加え、「複数かつ定期購入可能な納入先もみつかり、安定操業が見込める状況になりました」(担当者=以下同)という。