■チューハイの印象を覆す1本

 一方、レモンサワーは、かつて主流だった「甘め」あるいは「ガツンと酔う」タイプから、選択肢がぐっと広がってきた。

 前出の塩見なゆ氏が強く推すのが、サントリーの『THE PEEL《レモン》ALC.7%』だ。

「レモンの皮のニュアンスをしっかり生かしていて、酒場のレモンサワーにかなり近い。これまでの“甲類焼酎のアルコール感を、糖類や香料で、どれだけうまく覆うか”という缶チューハイの印象を覆す1本です」

 おなか周りが気になる人には『サッポロ 飲みごたえ《超無糖》 レモンサワー』も有力候補だ。

「ポッカレモンを持ち、レモンの扱いに慣れているサッポロが送り出した1本です。甘くない分、食事を邪魔せず、すっきり飲めます」(前出の塩見氏=以下同)

アサヒ GINON レモン』も、甘いレモンサワーが苦手な人向き。

「ジンベースで、柑橘の皮のようなほろ苦さが楽しめます。宝酒造の『タカラcanチューハイ《レモン》』も外せません。ベースの甲類焼酎を樽でねかせているから、味に奥行きがあります。レモンでごまかしていない丁寧さを感じます」

 レモン好きにオススメなのは『こだわり酒場のレモンサワー《五段重ね》』だ。

「従来の『こだわり酒場』よりもレモン感が強く、甘みが少し抑えられていて、より大人っぽい味に」

 さあ、どの1本を選ぶ。

塩見なゆ(しおみ・なゆ)
飲食・酒類専門のライターとして活動中で、これまでに1万軒の飲み屋を訪れている実績を持つ。ライターとしての活動の他に、飲食企業や清酒・ビールメーカーとの共同企画なども行っている。主な著書に『ほっこり旨安酒場名店ガイド』(ダイアプレス)などがある。