■「名探偵津田」の過去作では3か月前から伏線を仕込んでいたことも

 もっとも『リブート』は、売れっ子脚本家・黒岩勉氏が構想に3年を費やした、TBSの看板ドラマ枠の日曜劇場で放送された作品。練りに練られた脚本に「名探偵津田」要素をねじ込むようなことは、現実的に考えてありえない話だ。キャスティングについても、物語のキーパーソンの野呂は、演技派俳優としての期待で選ばれているだろう。

 ただ、チョイ役と言えそうな津田とみなみかわは、話題性で起用された可能性はゼロではないだろう。人気芸人の両者の出演が気になり、“『リブート』を見てみよう”というお笑いファンもいたに違いない。そして、その2人が『水ダウ』の大人気企画「名探偵津田」のメインであることもやはり無関係とは言えないだろう。

 実際、津田はいかにも活躍しそうに紹介されておきながら、初回であっさり“始末”されたことが大きな話題に。『リブート』のスタートダッシュに貢献したと言える。

 だが、一方の『水ダウ』側が、今回の津田とみなみかわの『リブート』出演を、「名探偵津田」の次回作に仕掛けとして組み込む――という展開は、十分に考えられる。

 実際にXなどにも声が寄せられているが、“一流俳優が出演する日曜劇場に本当に出演した”という実績ができたことで、津田やみなみかわをドラマや映画関係のニセロケに誘導しやすくなったのではないだろうか。

「名探偵津田」の伏線の仕込み方は非常に手が込んでいることで知られる。前回の第4弾の際には、同年9月にニセの大阪万博特番ロケを行ない、それとなく津田を物語の重要人物と接触させたこともある。

 近年、同シリーズは11月の後半か12月初めから、同月中旬ごろの時期に放送されることが多い。今年も放送があるのを期待したいが、そこでは津田やみなみかわがニセドラマの現場で“仕込まれたり”、はたまた事件の中にリブート設定が入ってくるのかもしれない……。

 野呂が真犯人だったり、劇団ひとり(49)やアンガールズ田中卓志(50)が収録中に殺されたり、現実の芸能人が“事件に巻き込まれる”ことも多い「名探偵津田」シリーズ。第5弾では、人気タレントが実は“リブート”した別人だったという展開も――。

特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲ藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。TBS『日曜劇場』は見逃さないほか、バラエティ番組『水曜日のダウンタウン』内の人気企画『名探偵津田』も、純粋にいちドラマとして楽しんでいる。