■“忖度ナシ”の海外メディアからの追及は避けられない

 5月23日以降、平野が海外進出をした場合、今回のジャニー氏の件は避けて通れないだろう。

 すでにイギリス公共放送のBBCは、現地時間3月7日、ジャニー氏の性加害の実態を描いたドキュメンタリー『捕食者:Jポップの秘密のスキャンダル(原題:Predator:The Secret Scandal of J-Pop)』を放送。

 そして、3月17日に日本外国特派員協会の会見場では各国の記者向けに同番組の試写とスタッフの記者会見が行なわれたが、番組リポーターのモビーン・アザー氏は「メディアがこの問題を報じない、沈黙のレベルの大きさにショックを受けた」、メグミ・インマン氏は「(BBCと同じ公共放送なのにNHKは)なぜこの問題を報じないのか不思議に思う」と、日本メディアの問題にも言及していたとう。

「日本の大手メディアが、海外では日本以上に遥かに厳しく見られ、重罪とされている“権力を悪用した未成年者に対する性加害”という大問題をスルーしていたのだから、批判の声が出るのは仕方ないですよね。

 そして、平野さんがキンプリ脱退後、すぐのタイミングで海外進出をするとしたら、そこには“忖度”など存在せず、まず間違いなくこのホットな件について現地メディアは聞いてくるでしょう。つまり、平野さんには説明責任が求められ、それを避けることは難しいだろうと……。

 その際に、平野さんは“何もなかった”で通せるのか、はたまた何かを証言するのか……。ただ、そもそも、エンターテイナーとして勝負したくて海外進出を選ぶのに、パフォーマンスが評価される前に、色眼鏡で見られてしまう状況自体が、厳しいですよね……。

 2023年に入って勃発した“ジャニー氏の闇”騒動。カウアン氏の会見をついにNHKも報じて、問題はより拡大化、深刻化してきたと言える。その余波が、平野さんの5月23日以降に、大きな影響を及ぼすことは避けられない状況と見られていますね……」(前出の芸能プロ関係者)

 2019年の『日刊スポーツ』では、

「デビューする時から、海外で活動するというのを1つの夢として掲げさせてもらっています」「僕らの夢でもあるんですけど、ジャニーさんの夢でもある」

 と、話していた平野。5月23日以降、彼はどう動くのか――。