■『THE TIME,』の視聴率苦戦が続く最大の理由
そんな『THE TIME,』は今年秋には6年目に突入するが――視聴率は大苦戦中なのだ。民放主要キー局(日本テレビ・テレビ朝日・フジテレビ)の3番組に後塵を拝している状況にある。
たとえば、3月27日放送の『THE TIME,』の7時~8時台の視聴率は世帯3.9%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)、個人2.2%。同日同時間帯の他局の番組の数字は以下の通り。
・日本テレビ系『ZIP!』…世帯7.3%/個人3.9%
・テレビ朝日系『グッド!モーニング』…世帯8.6%/個人4.9%
・フジテレビ系『めざましテレビ』…世帯6.9%/個人3.8%
ちなみに、2025年の年間視聴率では、テレビ朝日の『グッド!モーニング』が午前7時台で個人全体4.9%、世帯8.7%を記録し、2013年10月の番組開始以来、初めて同時間帯トップに。『めざましテレビ』は24年から年間コアターゲット視聴率(13~49歳の個人視聴率)で民放同時間帯2年連続1位を記録している。
「『ZIP!』が近年やや勢いが落ちているとは言われますが、それでもテレ朝の『グッド!モーニング』とフジの『めざましテレビ』としのぎを削っていますよね。しかし、『THE TIME,』は……まだ、3番組との戦いの土俵にも上がれていないような状況とも言えそうです」(前出の民放キー局関係者)
『THE TIME,』では、若者にフォーカスした「全国!中高生ニュース」、全国ネットの強みを生かした「お国じまん中継」などのコーナーを放送したり、放送終了のタイミングで生ピアノ演奏による「けさの1曲」を届けるなど、他局のニュース番組とはかなり異なる独自性のある企画を展開しているが、
《地方局のとか中高生ニュース、何よりアナウンサーはみんな好きなので、ニュースの報じ方だけ何とかならないか。つまらないとかじゃなくてストレスになるというのは困る》
《(初期は)クスッと笑える番組だったけど 最近はニュースの詰め込み過ぎとかで だんだん楽しく無くなってきてる》
《1年半ぐらい前にセットとか色々変えたばかりだしすげえ迷走感ない?TIMEラボ(※初期にあった情報ブース)の次はピアノとか無くなりそう》
といった厳しい声も寄せられている。
「放送中の日テレ、テレ朝、フジの3番組よりかなり後発の『THE TIME,』は他局との違いを出そうとしていますよね。それでも、なかなか視聴率が上がってこないのは、視聴者の視聴習慣が大きいと見られています。視聴者、そして家庭毎に“この時間はここにチャンネルに合わせる”という視聴習慣があるものですが、特に朝はそれが強いと言われますね。
出勤や通学などでバタバタする朝は、家庭毎に合わせるチャンネルが決まっていがち。そして、民放のライバルの3番組には歴史があるんですよね。日テレの『ZIP!』は2011年から、テレ朝の『グッド!モーニング』は2013年から、そしてフジの『めざましテレビ』は1994年からやっていますからね。もちろん、NHKの『おはよう日本』を見る家庭も多い。
『THE TIME,』の苦戦の原因は、その視聴習慣を崩せないことだと見られていますね」(前同)
苦しい状況が続く『THE TIME,』だが、今回の『VIVANT』特集が告知された際には、《通知見てすぐ録画予約しました》《ぜひともリアタイしたい》などと、普段の比ではないほど注目されていた。
そして、実際の放送では、杉山真也アナが阿部寛(61)や嵐・二宮和也(42)に突撃取材を試みるも、口は堅く――という小芝居を交えつつも、前述のように最新情報が堺の口から発表された。ネットニュースになったり、Xで関連ワードがトレンド入りするなど、大いに盛り上がった。
「『VIVANT』続編は2クール。7月から年末近くまで放送されますし、一部ではドラマ完結後に劇場版やスピンオフが展開されるという報道もありますよね。放送前も放送中も、キャストインタビューやロケ地紹介、そして“考察まとめ”など、特集できるはことは数多くありそう。NHKの生活情報番組『あさイチ』が“朝ドラ受け”しているように、月曜日朝の『THE TIME,』が前日夜の“『VIVANT』受け”するというのもあり得そうです。
いまだ他局の番組に完敗中の『THE TIME,』ですが、『VIVANT』との“コラボ”の仕方によっては、ここから巻き返せる可能性はあるのではないでしょうか」(同)
規格外の超大作『VIVANT』。苦戦が続くTBSの朝の顔『THE TIME,』にも、良い影響を与えるのだろうか。