■マーケティング業界を席巻するReali-Teaの考え方
これまでのSNSマーケティングでは、洗練されたビジュアルこそが正義とされてきました。しかし現在は状況が一変しています。完璧に整った理想像よりも、生活の中の本音や自然体の瞬間が強く共感されやすくなり、企業のプロモーションでいえば、生活感のにじむリアルな体験談に直球で訴求するブランディングへ転換していっています。例えば、化粧品ブランドであれば美しく仕上がったモデルカットよりも、「寝不足の日にこれだけは助かった」といった本音が信頼を生むというわけです。つまり、作り込みよりも距離感の近さが重要になる時代へと変化しました。
この「Reali-Tea」がSNS上に等身大・人間味という土壌を築いたことで、SNSの広告は、新商品を開発するまでの試行錯誤や、社員の日々の仕事の裏側を晒すコンテンツまで、多彩なラインナップが揃っています。会社が、血の通った「人間の集まり」で成り立ち、そんな彼らが美辞麗句ではなく、本音で語ることで生まれるユーザーとの共感。 広告をほぼ打たずとも口コミで爆発的に拡散される現象からも、その影響力は一目瞭然です。
ネット上でもこの「Reali-Tea」について、「プロが撮ったような完璧すぎる写真にはもう飽きた。友達の何気ない失敗や、生活感がにじみ出ている投稿のほうがずっと見ていて安心する」「広告だとわかった瞬間に冷めてしまうけど、開発の苦労や中の人の本音が見えると急に親近感がわいて応援したくなる」「加工で塗り固めた自分を演じるのに疲れた。ありのままの日常を肯定してくれるこの流れのおかげで、SNSがようやく楽しい場所になった気がする」といった意見が聞かれます。
「これまでは隠すべきものとされてきた生活のノイズが、他者との繋がりを生むための強力なツールとなっているのは興味深いですね。カッコつけない『素の自分』を見せることで、見ている人は親しみを感じる。実際、多くの企業も飾りすぎない宣伝に力を入れ始めています」(エンタメ誌編集者)
自分をよく見せようと背伸びをしない、そんな誠実な姿勢こそが、多くの人から承認される絶対条件となっているようです。
大手出版社でエンタメ誌やWEBメディアの編集長を経てフリー。雑誌&WEBライター、トレンド現象ウォッチャーとして活動中。