魂の伝道師、ラモス瑠偉のコラム。

 北中米ワールドカップ(W杯)が刻一刻と迫ってきて、日本代表メンバー26人を巡る争いも佳境を迎えつつあります。

 今の森保ジャパンはほとんどが欧州組。それだけ日本人選手が世界で高く評価される時代になったのだと実感します。「日本人には力がある」と海外の関係者がようやく気づいたということでしょうけど、本当に前向きな状況になっています。

 先鞭をつけたのは、やはり中田英寿さん。1998年のフランスW杯直後に当時、世界最高峰のイタリア・セリエAへ移籍。ペルージャでのデビュー戦で強豪・ユベントス相手に2点を叩き出すなんて、本当に驚くべき活躍ぶりです。

 95年に彼がプロデビューしたのは、私が37~38歳の時。実際に対戦したこともありますが、フィジカル的な強さ、ハードワーク、視野の広さ、パスの出し方、展開力はピカイチだと感じました。ゲームを変える力も頭抜けていて、「早く日本代表を引っ張ってほしい」と、心から期待を寄せていました。
 そこから数多くの選手が欧州へ羽ばたいていきました。中村俊輔さんと小野伸二さんは、そろって天才。真のゲームメーカーでしたし、インパクトも強烈でした。長谷部誠さん、香川真司選手の活躍も際立っていました。こうした選手たちがいたからこそ、日本サッカーの地位が高まりました。日本を愛する者として、私には感謝しかありません。