■前走は案外だった良血馬が巻き返す

 それでは4月11、12日の騎乗馬です。

 この2日間は、両日ともに阪神。注目してほしいのは、12日メインのGI桜花賞です。

 僕のパートナーは、斉藤崇史厩舎、エピファネイア産駒で、母シンハライトのアランカールです。
 初タッグとなった前走のGIIチューリップ賞は、極端なスローペースで、末脚で勝負する彼女にとっては難しいレースとなり、結果は桜花賞への優先出走権をギリギリ得られる3着。やや物足りないレースになってしまいました。

 本番では、この経験が必ず生きるはずです。母にオークス馬シンハライトを持つ良血馬であるアランカールの持ち味を最大限、生かすことが僕の役割です。

 絶対的な本命馬が見当たらず、混戦といわれている今年狙うは、シャダイカグラ、ベガ、オグリローマン、ファレノプシス、ダンスインザムードに続く、6度目のVです! 準備は整いました。

武豊(たけ・ゆたか)
1969年3月15日、京都府京都市生まれ。1987年3月1日にJRA騎手デビュー。翌1988年、スーパークリークで菊花賞を制しGI初勝利。以後、オグリキャップ・サイレンススズカ・スペシャルウィーク・ディープインパクト・キズナ・キタサンブラック・ドウデュースなど歴代名馬の手綱を取り、国内外GI通算100勝超を達成した“レジェンドジョッキー”である。2018年9月には史上初のJRA通算4000勝、2024年度JRA賞特別賞と黄綬褒章を受章、2025年8月5日には前人未到の4600勝を達成した。現在もトップクラスで騎乗を続ける“競馬界の第一人者”兼“最多記録更新請負人”。