4月を迎えて、各局では2026年の4月期ドラマが続々とスタート。4月8日からは日本テレビ系水曜ドラマ枠(夜10時~)で波瑠(34)と麻生久美子(47)のダブル主演作『月夜行路』が始まるが、最近の傾向から、同作は期待の4月期ドラマの1つとして注目されている――。

 ドラマ『月夜行夜』は、人気ミステリー作家・秋吉理香子氏の同名小説が原作。文学を愛する銀座のバーのママ・野宮ルナ(波瑠)と家庭に居場所がない主婦・沢辻涼子(麻生)という異色な凸凹バディが、教科書でおなじみの文学の知識で事件を解決する文学ロードミステリー。

 ドラマ公式サイトで麻生が《一話ごとに事件が起こり、続きが気になってどんどん見てしまう作品》としていることから1話完結スタイルのようだが、ポスタービジュアルには《この旅も、この出会いも、初めから何かがおかしい。》という意味深な文言も……。主人公・ルナの旅の目的が「元カレ探しの旅」というのもそうだが、1本の大筋があって、各話ごとにそれが少しずつ回収されていくスタイルかもしれない。

 キャストを巡っては、波瑠&麻生の人気女優のダブル主演という点に加えて、第1話ゲストが佐々木希(38)であることも話題となっている。理由は、佐々木の役が“W不倫の末の心中した夫を持つ妻”だから。

 佐々木は実生活で、夫のアンジャッシュ渡部建(53)に“多目的不倫”をされた過去があるため、情報解禁時に《よく引き受けたなこれ》《悲しいけど適役》などと注目を集めたのだ。佐々木自身、思うところもあるのか《初めに台本を読ませていただいた時、自然と涙がこぼれ、胸が痛くなりました。演じさせていただいた生島愛子という女性の人生を考えると、うまく言葉にできません》と、意味深にも感じられるコメントしている。

 佐々木希が“不倫サレ妻”役で第1話に登場という“攻めたキャスティング”が話題の作品だが、なぜ『月夜行夜』が注目されているのか――それは、同作には常に人気のミステリー要素に加えて、最近のトレンドである“考察要素”があるから。 

“考察”は、2023年7月期に堺雅人(52)主演のTBS系日曜劇場『VIVANT』が社会現象級の大ヒットとなった際に浸透した連ドラの楽しみ方。一時期は考察ドラマが増えて“考察疲れ”が言われるなど下火になりつつあったが、今年1月期には鈴木亮平(43)主演のTBS系日曜劇場『リブート』がヒット。再流行しているところがある。

『リブート』は、家族を愛する心優しいパティシエ・早瀬陸(鈴木/整形前は松山ケンイチ/40)が悪徳刑事・儀堂歩(鈴木・一人二役/後に死亡)の姿に“リブート”し、2年半前に失踪した妻・夏海(山口紗弥加/45)の死の真相を求めて裏社会に挑むエクストリームファミリーサスペンス。

 同作は最終回(3月29日)の視聴率が世帯12.7%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)、個人8.0%、コア(13~49歳の個人視聴率)4.7%。TVerお気に入り登録者数(3月30日時点)も146.1万(1月期ドラマ1位)で、26年1月期ドラマトップの人気作として勢いを維持したまま完結。Netflixで配信が始まったり、キャストがSNSなどで裏話を披露していて、最終回後の現在も余韻に浸っているファンは多い。

 そして、この4月期ドラマでは前述の『月夜行路』もそうだが、ミステリーや考察要素のあるドラマが各局で多く展開されるのだ。