■テレ朝では高橋一生、TBSでは岡田将生による「考察ドラマ」がスタート
各局で始まる“考察ドラマ”――たとえば、高橋一生(45)主演のテレビ朝日系火曜ドラマ『リボーン ~最後のヒーロー~』(4月14日夜9時~)。同作は富と名声を極めし上層社会を突き進むも何者かに殺されたIT社長・根尾光誠が14年前(2012年)にさかのぼり、借金まみれの下町商店街の青年・野本英人に“転生”していて――という異色のヒューマンドラマ。
公式サイトでは《最大のミステリーである“光誠を殺した犯人”を追う考察も止まりません!》と、考察要素をドラマのセールスポイントの1つとして紹介している。権力を手にして傲慢になっていた冷徹な社長が、貧しいけれど人間味あふれる人々との交わりの中で変わっていく展開もあるようだ。貧富の差などの話も描かれそうだが、テーマは《社会派転生コメディ》ということなので、気軽に楽しめそうだ。
また、公式サイトの《高橋一生が究極の二役に挑む!》というアオリ文からも分かるように、同作は高橋の一人二役がセールスポイント。『リブート』で鈴木の一人二役が話題になったばかりのため、同じように盛り上がるのでは――と思っている視聴者もいるだろう。
さらに、4月期ドラマでは、岡田将生(36)主演のTBS系金曜ドラマ『田鎖ブラザーズ』(4月17日夜10時~)も、公式に“考察要素”をセールスポイントにしている作品だ。
同作は1995年4月に両親が殺害されるも、公訴時効廃止の法改正が間に合わず、犯人を罪に問えなくなってしまった兄弟“田鎖ブラザーズ”の物語。法では裁けない犯人を自らの手で裁くべく警察官となった兄・田鎖真(岡田)と弟・稔(染谷将太/33)が、日々の事件、そして31年前の両親殺害事件の真相を追い続ける完全オリジナルクライムサスペンスだ。
1月19日に行なわれた制作発表会見では、岡田が「中盤までは、ちょっとしたシーンでその人物が怪しくなってくるシーンがあったりするので、考察しがいがあるドラマにはなっているんじゃないかなと思います」と、やはり“考察要素”があることに触れている。
同作は岡田と染谷という実力派俳優がタッグを組んでいることに加えて、プロデューサーが新井順子氏という点が期待を集めている。新井氏は、TBSドラマでは『アンナチュラル』(18年1月期)、『MIU404』(20年7月期)、『最愛』(21年10月期)。映画では『ラストマイル』(24年)を手掛けてきたクライムサスペンスの名手。
今回挙げた3作品のほかにも4月期ドラマでは、佐藤二朗(56)と橋本愛(30)がダブル主演するフジテレビ系火曜ドラマ『夫婦別姓刑事』(4月14日夜10時~)が《コメディーの仮面を被った、 考察ミステリー刑事ドラマ》(公式サイトより)だったり、遅い時間帯では加藤清史郎(24)主演の日本テレビ系木曜ドラマ『君が死刑になる前に』(読売テレビ制作/4月2日夜11時59分~ )が“過去にタイムスリップして未来の死刑囚と出会うことから始まる本格サスペンス”だったりと、考察やミステリーの要素が強い作品が多く展開される。
この4月からも、各局で『リブート』放送時に劣らない考察合戦が繰り広げられることになるのかもしれない。考察ブームの火付け役の『VIVANT』続編が、今年7月期から2クール連続放送されることを考えると、今年は“考察の年”になるのかも――。
特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲや藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。“考察ドラマ”だらけの4月期ドラマに期待している。