キングコングの西野亮廣(45)が製作総指揮・原作・脚本を務める映画『えんとつ町のプペル~約束の時計台~』(以下、プペル2)が3月27日に公開されたものの、興行成績が前作よりも振るわない状況が続いているようだ。本作の製作費はクラウドファンディングで募られたが、出資者たちが利益を得ることは簡単ではなさそうだ――。
2016年に出版され、絵本としては異例の累計発行部数80万部を突破した西野の著作『えんとつ町のプペル』。20年には劇場版アニメ第1弾となる『えんとつ町のプペル』が公開され、国内動員196万人、興行収入27億円超えのヒットを記録した。
その続編となる『プペル2』では、製作費の一部を事業投資型クラウドファンディングを通じて募集。1口5万円にもかかわらず、応募開始から1日半で目標額となる4億8000万円を調達した。
「西野さんはタレントの中でもいち早くクラウドファンディングを始めており、絵本の『えんとつ町のプペル』の制作費もクラウドファンディングで募りました。また、前作の映画では、チケットを全国の子供たちに贈るためのクラファンを実施しています。
今回の『プペル2』でのクラファンは、“投資”という形で参加者から資金を募り、10年間のファンド運営期間中の売上を“分配金として参加者にリターンする”仕組みです。事業計画は前作の実績をベースとしており、映画の興収や配信などによる売上のほか、今後10年間のIPからの収入も前提としています。
クラファンのウェブページの収支の想定シミュレーションは前作同様の観客動員196万人・興収27億円で作られており、クラファン参加者の損益分岐ラインが興収21.9億円となっています。また、100口以上出資した人には、“西野亮廣と隣の席で映画を一緒に観る権利”といった特典も与えられます。募集開始4時間で500人から1億円以上の資金が集まりました」(ビジネス系メディア編集者)
前作と同等レベルのヒットとなれば、十分に出資者たちにリターンがあるはずの事業計画だったが、本作の公開3日間の観客動員は8万8000人、興行収入は1億2200万円ほど。前作が公開2日間で2億円超えを記録しただけに、前作の半分にも満たない計算になる。さらにネット上では、公開間もなくから空席だらけであることも相まって、“大爆死”と報じるメディアもあった。
「まだ公開したばかりであり、現時点で大爆死と判断するのは早いとは思いますが、一般的に公開初日の興収の10倍から15倍、もしくは公開初週末の興収の6倍ほどが最終的な興収の目安になるとも言われています。今回の『プペル2』の初日の興収は推定3800万円ほどなので、ざっと計算すると最終的な興収は4〜6億円ほどになるのではないでしょうか。クラファン参加者の損益分岐ラインとなる興収21.9億円に届かせるには難しい数字で、今後余程のロングランヒットにならない限り、出資者たちが元を取ることはかなり難しいと言わざるを得ない状況です」(映画関係者)