■映像作品数増加で湾岸スタジオにオファーが

 前出の制作会社関係者は話す。

「今、配信サービス各社の勢いは物凄い。特にNetflixは今後、ドラマを中心に制作コンテンツを倍くらいに増やしていく方針だといいます。それで、今度、都内のできる大型スタジオをすでにずっと押さえているそうですよ。AmazonのPrimeVideoでも今後、大きな動きがありそうだと言われており、同社でも制作コンテンツを増やす動きがあるのかもしれません。

 そして、配信サービス各社だけでなく、テレビ各局も特にドラマの制作本数を増やしています。それは、配信サービスを通して、海外も含めてコンテンツを販売していこうという狙いがあるからですね。そのため制作される映像作品自体が相当増えているんです」

 制作される映像作品の数が一気に増えたため、首都圏にある大型ドラマやバラエティを収録できるスタジオが足りなくなっているというわけだ。

「今いくつか建設が進んでいるんですが、まだ完成までは時間がかかると。それで、今あるスタジオは争奪戦状態になっているんです。そんななか、湾岸スタジオはお台場にあって、東京の中心部からは少し離れていますが、それでも距離的には便利な立地ですし、大規模なセットが組めるということで、“うちに貸してください”とオファーがあるといいます。

“フジテレビ問題”によって同局は大ダメージを負い、番組の制作費が大幅カットされるなかで、“何とか稼いでいかないと”と、積極的に湾岸スタジオを他社に貸し出しているといいますね。

 一方で、自社の番組は本社のスタジオや小さな部屋で撮ることが増えたそうですよ。フジテレビの番組を湾岸スタジオで収録したところで、“収入”は発生しませんからね。“だったら少しでも他社に貸し出して稼いだほうがいい”となっているといいます」(前同)

 “フジテレビ問題”勃発から1年超――湾岸スタジオは同局を支える重要な存在になりつつあるようだ。